ビタミンCの宝庫柑橘類で、美白肌より心配な皮膚癌のリスクUP!?

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グレープフルーツ

「知らないことは、強い!」と思う。どんなことにも、トライしたり、尋ねたり、恥ずかしいと思う前に、前に前に進んでしまう元気があるから。「後悔先に立たず」と反省する事も多いが「若さゆえ。若かったね。若かったからこそ」の一言でOK!

20代の頃、ビーチサイドでもプールサイドでも、サンタンローションを手離したことありませんでした。手っ取り早く、効果的に肌を小麦色にしたい要求の方が当時は勝っていて(白肌なんて考えられなかった)「夏にしっかり、太陽光線を浴びておくと冬場に風邪を引きにくい気がするし~」と言い訳をしながら、さすがに顔はタオルで被っていました。ツケは背中のシミ。

お茶会シーズンには、「決して日焼けをしないように!」とキツク注意を受けていました(ファンデーションが浮いてちょっとお着物とはミスマッチ)
この頃の日焼けに対する、アジア人の防止対策&美白崇拝は、執念さえ感じますが、結果的にヨカッタノかも。

米国ロードアイランド州プロヴィデンス市のブラウン大学(Brown university)医学部皮膚科部長Abrar Qureshi博士のグループが中心になり、米国で行われた女性看護師の健康調査(1984年~2010年)と男性医療従事者(1986年~2010年)による2つの大規模なコホート研究において合計10万人以上を対象に、柑橘類(オレンジやクレープフルーツのような)の摂取量と悪性黒色腫(メラノーマ)にかかるリスクとの関係を分析調査した。

結果は、グレープフルーツ(果実)とオレンジジュースの摂取量がより多いほど、メラノーマにかかる率が男女共に高くなった。が、グレープフルーツジュースとオレンジ(果実)に関しては、関連が見られなかった。柑橘類には、フロクマリン(フラノクマリン)類のソラレン(紫外線に対して皮膚の感受性を高める=日焼けする)のような光活性物質が多く含まれている。
(Brown university News 29 June 2015)

「この研究は、柑橘類の消費に関して示唆している訳ではない。事実、柑橘類の消費は、ビタミンCの摂取にとても大切で有り、他にも多くの健康的な特質をもっている」「敢えて言いますが、柑橘類の消費が有害であると言っているのではなく、柑橘類を多く食べる人、食べたときには、SPFの高いサンスクリーンを使用したり、肌を露出しないようにして、太陽光線に当たる量をもっと予防することを考えるべきだ」とAbrar Qureshi博士は述べている。(訳:tori3tori3)

グレープフルーツのフラノクマリン類の量は、ホワイト種の方がルビー種より多く、含有量は果皮>果肉>種の順番に少なくなっています。
グレープフルーツは薬物(降圧治療薬:ジヒドロピリジン系のカルウム拮抗薬)との相互作用があることが明らかにされており、ルビー種は、ダイエットに効果的とも。

アロマテラピーでも、光感作の有る精油として、柑橘類のオイル(スゥイートオレンジ・レモン・グレープフルーツなど)が上げられています。

直接皮膚に塗布した場合でなくても、食物として摂取したときに、少しだけ気を配れば、利点の方が多い柑橘類。太陽の恵みも人間にとって大きいはず。気にしすぎて、食品の選択肢が減り、食べる楽しみ(QOL:Quality of life=生活の質)が少なくなってしまうのは、精神衛生上良くありません。臨機応変に、色々なことに挑戦しながら上手に付き合っていきたいデスヨネ。

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