バター売り場

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8.ダンスのリズムが春を運ぶ

冬物バーゲンが終わり、ブティックのウィンドウが春のファッションで明るく彩られる2月は、実は一番寒さが厳しい時期である。しかし、パリは日が長くなり始め、ちょっぴり春の気配も感じさせてくれる。今年は、2月下旬頃から、柔らかい春の日差しに変わり始め、カフェのテラスでくつろぐパリジェンヌ、パリジャンも増えてきた。

何となく心がウキウキし始める季節。さらに気分を盛り上げてくれるのが、ミュージック。今、パリはミュージカル映画が目白押しだ。マドンナの「エヴィータ」、ウッディ・アレンの「エブリバディ・セズ・アイラブユー」、そして懐かしの名作「シェブールの雨傘」・・・。暗い冬はもうすぐ終わり。楽しい音楽を耳にすれば、自然に体も踊り出す。

パリではこのところ、”ダンス・ホール”が話題になっている。マンボ、チャチャチャ、タンゴ、ジャバから、ロック、レゲエ、ファンクなど、その種類も豊富だ。老若男女、それぞれリズムに合わせて体を自由に動かし、踊って、汗をかいて、心も体もすっきり。
中でも特に人気なのが、ラテン・アメリカのダンス。激しく官能的な踊りは、ストレス解消にもフィットネスにも最適といえそう。「ステップが難しくて・・・」と躊躇している人のために、レッスンコースも用意されている。
ダンス・ホールは、注目エリアのバスティーユや、伝統的な繁華街ピガール近辺に集中している。

タンゴなどカップルで踊るセクシーなダンスは、引き締まったラインと美しく磨かれたボディで挑戦したい。フランスの男性が女性をチェックするポイントは、お手入れのゆきとどいたヘア、きれいに整えた爪、そしてムダ毛の処理。ミニスカートをプレゼントされ、あわててスネ毛を処理してスカートにはきかえ登場するという脱毛剤のCMがあったが、冬の間怠けていたお手入れも、早く再開しないと遅れをとってしまうことに!?

シャツの店

シャツの店

9.キーワードは"transparence"(透明感)

「シミ、ソバカスを防ぐホワイトニング化粧品が、日本では爆発的な人気」フランス版エルで、日本人の色白願望が紹介されたのは昨年秋のこと。フランスの化粧品メーカーは、日本などアジア向けにホワイトニング化粧品を販売しているが、パリで手に入れるのはほとんどムリ。でも、このホワイトニング現象が、ジワジワとパリにも広がりつつある。

様々な肌の色を持つ人が住んでいるパリ。「色の白いのが美しい」と言えないのは当然だ。
今、ライフスタイルのキーワードとなっているのが、”トランスペアレンス(透明感)”。ナチュラルな食事、自然派化粧品、爽やかな香り・・・。パリジェンヌの生活は、どんどん自然に近づいてくる。もちろん、素肌に対してのこだわりも、”透明感”の追求ということになる。ストレス、大気汚染、紫外線などが原因による肌のくすみを減らし、ナチュラルで透き通った肌色を取り戻そうというのだ。

最近では、その種の化粧品が続々登場している。日本で話題のホワイトニング化粧品(資生堂)、明るい肌色を強調させるメイク下地(アニエスb)をはじめ、ゲランのパーフェクト・ライト、ニナリッチのタン・リッシュ(日本未発売)、ロシャスのスクレ・ドリウッド(日本未発売)など、ファンデーションも、輝きのあるブライトな 顔色に仕上げるものが、各社から競って発売されている。

さて、透明感のある素肌作りには、体内からも改善するのがより効果的とかストレス、疲労、栄養の摂り過ぎは禁物。炭酸を含まない水や緑茶をたくさん飲み、ニンジン、セロリ、トマトなどの野菜ジュース、ほうれん草、ブロッコリーなどの色の濃い野菜を十分摂取する。また、消化を良くするため、ビフィズス菌も欠かせないとのこと。
太陽が明るくなる季節、”色の白いは、七難隠す”がパリでもブームになりそうな気配だ。

ワインの店Nicolas

ワインはNicolas

10.続々登場!スリミング・コスメ

パリにもちゃんと春分の日があり、今年は3月20日から季節は春に変わった。軽やかな春服に合わせて、すっきりスリムな体に!というわけか、このところダイエット記事が雑誌をにぎわせている。エクササイズや食餌療法は、アメリカが一歩リードし、世界各国で注目されているダイエット。フランスの女性(男性も!)は、これにプラスしてスリミング・コスメを取り入れるのが最近のトレンドだ。

ヒップ周辺のキャピトンを解消し、キュッと引き締めるスリミング・コスメの登場で、歓喜した女性も多かったはず。フランスでは、毎年購買量を伸ばし、1994年から95年の1年に、15.5%もの売り上げ増があったという。各化粧品メーカーの研究も進み、さらに効果のある新製品も続々誕生。この春も見逃せないスリミング・コスメがいっぱいだ。

元祖ディオールのスヴェルトが、独自に開発した新成分を配合したニューバージョン、スヴェルト・パーフェクトを発売。充実したボディケア商品で知られるビオテルムからは、細胞を活性化し、肌を引き締めるポロフィラップ。
フルーティな桃色のジェルは、エクササイズ後に使用すると効き目あり。薬局でのみ販売しているサノフィのリポファクターは、沈着した脂肪を徐々に取り除き、正常な状態に戻すという優れもの。
その他、クリニークのファーム・ビリーヴァー・ボディトーニングトリートメント、ヴィシーのセラクティア・ドレナージ、シスレーのフィト・ジェル・マンスゥールなども。

小さなブティックも食料品屋も、ワインショップもレストランも、日本の門松のように柊の木を使った飾りを店の入り口につけ、店内も赤と緑でクリスマスのムードいっぱい。見て歩くだけでも楽しい気分になる。

もちろん、スリミング・コスメだけで、痩せようとするのはムリ。このテの製品には、主に3つの働きがあるとされる。肌をなめらかにしハリを与えること、キャピトンを減少させること、そして、過度の脂肪を取り除く作用。あくまでも、補助的に使用するのがおすすめのよう。
苦しいダイエットにも贅沢なひとときを。フランス人らしい発想といえる。

ボンボン屋さん

ボンボン屋さん

11.季節に合わせて香りも変える

5月に入ると、パリは8時過ぎまで明るい。暖かい日差しと新緑の木々、軽い空気に漂う優しい香り...。季節に合わせ、香りも変えるのが本当のお洒落といえる。

シャンゼリゼ大通りにオープンしたセフォラは、スーパー方式の香水&化粧品ショップ。広い店内には有名ブランドをはじめほとんどのメーカーの香水類、基礎、メイク、ボディ化粧品などがずらりと並んでいる。どれもテスターで試すことができ、店員がつきまとうこともないので、じっくりと選ぶことができる。香り選びが自由自在なのも、この店の人気の理由。音楽を聞き流すように、様々な香りを気軽に楽しむのがパリジェンヌ風だ。

この春の香りは、ファンタジックでソフトなものが多い。アクセサリーのクリオ・ブルーからは、魚型ボトルのかわいい香水が登場。ラブリーなロリータ・レンピカから新発売のリンゴ型ボトルの香水は、アニス、アーモンドにスミレやアイリスをブレンドした香り。
ルイ・フェローからは、その名もラブ・ストーリー。オリエンタル風フローラルの香りが魅力的だ。アニック・ゴタルのシャルロットは、スズラン、ミモザ、カシスにバニラとカカオを加えた愛らしい香り。
花とフルーツのハーモニーで幻想的なフェンディのファンタジア、ラテンアメリカをイメージしたエスカダのケービバ、柑橘系の香りにミモザやボタンの花をミックスしたヴァンティロの香水など、気になる香りが目白押しだ。

また、カルバンクラインのCKビーなど、中性的ライトな香りも女性に注目されている。ランヴァンのロムは、ミントやセージなどハーブにラベンダーの爽やかさをプラス。ボスのエルモン・アクワは、ラベンダー、ベルガモット、サンタルなどでセクシーに。香りは思い出をよびもどす手がかりとなるそう。

今年の春の”出来事”が、素敵な香りとともにロマンチックな思い出として記憶されますように!

シャンドマルス公園 平和の壁

シャンドマルス公園 平和の壁

12.今、パリは1年の締めくくり

入社式、新学期など春は日本のスタート時期であるが、フランスはバカンス開けの秋から始まる。季候が良くなるこの季節は1年の締めくくりの時期で、夏のバカンスのプランに気もそぞろといった雰囲気だ。

日本人に比べて勤勉とはいえないフランス人も、不安定な経済状況や失業問題など精神的な負担は大きく、ストレスは負けないくらい感じている。居酒屋で食べて飲んでストレス解消という方法は採らないが、パリジェンヌもさまざまな気分転換法を行っている。
本格的なものになると、瞑想による療法として、ヨガやゼン(禅)のコースに通ったり、精神集中のソフィロロジー、催眠術、自律訓練法、ビジュアルによる治療法を受けたり・・・。精神科医を訪ね、心の問題を解決する人も少なくない。

もう少し手軽にストレス解消をしたければ、エステティックサロンという手もある。ストレスは美容の大敵。贅沢な気分を味わいながらの1時間程度のお手入れで、すっかりリラックス、肌のトラブルも解消できる。最近パリで注目されているのが足の裏療法。東洋が発祥地だから、日本ではもうおなじみだが、疲れた体に効果的だ。

ストレスを軽減するには、食べ物にも注意したい。体が疲れている時は、ビタミンCが大量に消費されるので、たくさん摂取するよう心がける。筋肉のリラックスに必要な栄養素マグネシウムも、ストレス時に失われやすい。
コントレックスやエパールなど、マグネシウムをたっぷり含んだミネラルウォーターを飲むようにしたいもの。また、パリといえばカフェだが、コーヒーなどに含まれるカフェインは6時間ほど体内に留まり、睡眠の妨げになる。ハーブティを取り入れ、十分眠るようにすることも大切。

”憂鬱げに物思いに耽る”のがパリジェンヌともいえるが、笑い事ではない悩みなのだ。

rue Cler のチョコレート屋さん

rue Cler のチョコレート屋さん

13.「朝はクロワッサン」はもう古い?

朝の光を浴びながら、ベッドで食べるフランス式朝食。焼きたてのクロワッサンに大きなボールに入ったカフェ・オ・レ。旅人には素敵な朝ごはんだが、働くパリジェンヌにとっては、栄養のバランスがイマイチ。

昔、「朝ごはんに野菜を食べる」と言ったら、ギョッとされたことがあった。日本では珍しい事ではないと思っていたが、フランスの朝ごはんに、野菜やタンパク質はほとんど出てこない。しかし、最近のダイエットブームがフランスの朝ごはんを少しずつ変えつつある。

話題のダイエット本の朝食メニューには、野菜こそないが、ハムやチーズなどが加わっている。高カロリーのものも消化できる状態の朝、ほとんどの人はあまり食欲がないはず。そこで、果物、フルーツジュース、ココアといった糖分、パン、コーンフレークなどの炭水化物、ソーセージ、チーズ、卵などのタンパク質と脂肪をバランスよく食べるのがいいという。甘いココアは、フランスの朝の定番ともいえる飲物。近頃は、パンに変わって食物繊維たっぷりのコーンフレークが人気だ。

ヨーグルトに似たフレッシュ・チーズ、フロマージュ・ブランは、朝の栄養補給におすすめ。はちみつやジャムを加え、デザートとしても好まれている。そして、ミネラルウォーター。午前中は水分の吸収がいいので、きれいな水をたっぷり飲めば、体が美しく元気になるとのこと。いつも小脇にミネラルウォーターをかかえているパリジェンヌを、よく街で見かける。一日に1.5リットル飲むのが理想的というから、彼女たちはのどが渇けば水を飲むようにしているようだ。

朝シャンはしなくても、一日のスタートは大切な時間。自分自身が気持ちよく過ごし、そして美しく注目を浴びるようにと、鏡の前でのチェックに忙しいのがパリジェンヌだ。

子供向けの本屋さん

子供向けの本屋さん

14.パリジェンヌ御用達シックな香り

梅雨でうっとおしい6月は、パリのベストシーズン。カラフルなファッションが街を彩り、パリジェンヌはここぞとばかりにお洒落合戦を繰り広げる。

薄着になり、汗ばむ季節、気になるのは体臭だ。香水がフランスで発達した理由の1つは、体臭対策だったという。洗ってニオイを元から消す日本人と違い、フランス人はさらに強い匂いで臭さを隠そうとする。脇の下のデオドラント剤が普及したのも、わりと最近のこと。体臭はセクシーのシンボルと主張するフランス男性も、まだ健在しているようだ。

とはいっても、時代はクリーン・ブーム。知的でヘルシー、清潔感のあふれる人が、パリでも人気だ。
今、注目されているのは、アーバン・シックと呼ばれる新しい女性らしさ。ゴテゴテ飾りたてず、内面の美しさを強調しようというもの。ピュア、バランス感覚、ハーモニーを合い言葉とする女性たちが好む香りは、シンプルで完成度の高い柑橘系の爽やかな香り。グッチのアンビー、シャネルのアリュール、カルバン・クラインのエタニテーなどが、彼女たちのお気に入りだ。

フレッシュなスポーティ・タイプの香りも、初夏にふさわしい香り。自然体でいることが見直されているパリでは、透明感があり、みずみずしい香りを選ぶ若者が増えている。ダヴィドフのクール・ウォーター・ウーマン、ラルフ・ローレンのポロ・スポーツ・ウーマン、エスカダ・スポーツのスポーツ・スピリットなど、カジュアルなファッションにぴったり。

さて、この時期の特別な日には、セクシー過ぎないモダンで優雅な香りを選びたい。パリジェンヌのあこがれは、ジャクリーヌ・オナシス。上品で育ちの良さを感じさせる、優しい花束のような香りは、カルチエのソー・プリティ、エリザベス・アーデンのフィフス・アベニュー、ジヴァンシーのオルガンザ、ゲランのシャンゼリゼなど。

ニオイに敏感な日本人は、香りには鈍感。自分を演出するアクセサリーとして、香りを選ぶのが苦手のよう。今年の夏は、石鹸の香りから卒業して、パリジェンヌに負けないように、大人の香りに挑戦してみては?

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