エコール・ミリテール駅

エコール・ミリテール駅

43.インド式ダイエットに熱い視線!

最近のヨーロッパは、西洋医学よりも、伝統的な療法を見直す傾向が強い。これは、美容の分野にもいえることで、中国式漢方や日本式指圧、アラブ式風呂など、パリジェンヌもさまざまな方法を試している。珍しいもの好きの彼女たちの間でこのところ注目されているのが、インド式ダイエット「ア-ユルベーダ」だ。

古くからインドに伝わるア-ユルベーダは、体と心、人間と自然をベースとした治療法。病気を直すというより、病人を癒すのが目的とされる。ア-ユルベーダで用いられる食事療法は、脂肪、たんぱく質、炭水化物といったものではなく、それぞれの人のタイプに合わせた類型学的なもの。機能不全の原因を取り除き、心身のバランスを整えていくのだ。

インド式ダイエットの基本は、人間を3つのタイプに分類し、各自に適した食生活をおくるということ。情熱的で活発、短期なタイプの人はピタ(Pitta)に属する。このような人は熱気を鎮めるような冷たい食事、サラダなどを選び、酸性のもの、塩気やスパイスの強いものは避けるのがいい。冷え性で空想がち、情緒不安定の芸術肌の人をバータ(Vata)と呼ぶ。
このタイプは、スパイシーでこってり脂っこい食事をし、生ものや乾燥したもの、サラダなどの冷たいものはできるだけ避ける。また、食事の時間がまちまちになりがちなので、規則正しい食生活を心がけるとよい。

肉付きのいいぽっちゃり型で、性格が温厚なカーパ(Kapha)タイプの人は、辛いものや苦いコーヒーなどの刺激物が好み。野菜、アプリコットやプラムなどのフルーツをとり、スパイスを上手に利用して、食欲を満足させるのがポイント。アイユベータの5要素は、地、水、火、空気、そしてエーテル(天空)。

バカンスで自然に触れたパリジェンヌにとっては、理想のダイエット法といえるに違いない。

rue Cler の八百屋さん

44.美しく健康に、ブドウはえらい!

9月にはいり、パリはすっかり秋の気配につつまれている。これから迎える長い冬にそなえ、パリジェンヌがお洒落を楽しむ季節でもある。そして、収穫の秋涼しい風と共においしいワインが恋しくなる時期だ。

ここ数年、ワイン離れといわれていたフランスも、モンテニャック氏が発行した「健康を保つためにワインを飲もう」という本のおかげか、再び脚光を浴びている。日本のワインブームほどではないが、ワインを楽しむ人の数は、着実に増えているようだ。
ワインは、心臓病、ガン、痴呆症を予防するといわれている。しかし、薬ではないため、飲めばいいというわけではない。その適量はというと、女性では12clのグラスに1~3杯まで。つまりボトル1/2までは大丈夫というから、ワイン好きにはうれしい話(フランス人を対象)。

ブドウを利用した美容製品が、このところ注目されている。髪や肌を美しくするための各種錠剤で知られるエノビオルからは、女性特有の悩みである、足の疲れを解消する薬が発売された。このアクアドレナン(138₣[フラン])、1粒の錠剤に約1キロ分のブドウが含まれている。ブドウから抽出した天然成分により、静脈とリンパ液の流れを活発にし、この成果は実証済み。血液とリンパ液の循環を促進することで、細胞にたまった水分や浮腫を取り除き、重くけだるい足を軽く、しなやかにする。

また、ブドウの種を利用した化粧品シリーズを出しているコーダリーからは、新しく3つのクリーム類が登場した。その1つ、マスククレームイドラタン(90₣[フラン])は、水分補給効果の高いパック。保湿を助けるブドウ種子オイル、ブドウの種から得られる多フェノールなどが配合されている。ブドウの種は、肌の老化を防止し、なめらかに、保湿する働きをもっているのだという。

飲んでよし、つけてよしのブドウに感謝しながら、今夜もおいしく乾杯を!

ポンピドゥー・センター

ポンピドゥー・センター

45.髪の量は若さのバロメーター?

ここ数ヶ月、パリでも話題になっている男性強壮剤ヴィアグラ。この薬が効くかどうかは専門家にお任せするが、いつまでも若々しい男でいたいという心理は分からないでもない。

薄くなった髪を気にするのも、若さへの執着からなのだろう。さて、最近では、抜け毛に悩んでいるのは男性だけではないらしい。ストレスや空気汚染により、女性の抜け毛も増加しているそうだ。というわけで、抜け毛対策ヘアケア製品が各社から発売され、いつまでもフサフサの髪に憧れるパリジャン、パリジェンヌから熱い視線を浴びている。

ロレアルが開発した抜け毛防止成分アミネクシル粒子は、ケラスタズシリーズのヘアケア製品デルコスに配合されている。最新商品は、毛根の代謝を刺激するビタミンB3、B5、B6、入りヘア用アンプル剤トレトマンヴィタアミネクシルオスモズ。この製品は、ロレアルの美容院で販売している。

ゾルバからは、毛根をとりまくゾーンを若返らせ、細胞を増殖させる植物抽出エキスを配合したフィトアクシルが登場。細いノズル付きで、直接毛根を刺激しながら、液体が皮膚に浸透していく。効果を発揮させるためには、2ケ月間使用するといい。ヘアの自然化粧品で知られるフルトレからは、数種の植物エキスがミックスされたアンプル入り抜け毛防止薬トリファジックが発売されている。

自宅のケアだけでなく、ヘアケアサロンでの専門的なアドバイス、マッサージを行うことが、より効果を上げる秘訣。フュルトレ、フィト、ラザティーク、ルオノールグレイなど、ナチュラル系のサロンが充実しているのでおすすめ。これらのお手入れに、飲み薬を加えるとさらに効き目がバツグンなのだそう。

薬好きのフランス人は、健康だけでなく、美しくなるためにも常用薬が必要なようだ。

子供服の店

子供服の店

46.エッセンシャルオイルはみんなの味方!

このところ雨の多いうっとおしいパリは、秋をすっとばして冬に突入した気配。セーターにコートという、典型的なファションに身を包む女性たちが目に付くようになった。この季節は、新学期が始まる時期でもあり、1年のスタートといった雰囲気が漂う。日本でいう5月病というわけではないが、はりきりすぎて、少々疲れ気味の人も少なくない。

リラックスに最適なのが、アロマテラピー。パリでは、このところ以前にも増してエッセンシャルオイルのブームで盛り上がっている。人気の秘密は「100%自然」というところにあるらしい。体と心を総括的に美しくしたいから、エッセンシャルオイル...。香りもプラスされ、まさにナチュラルな相乗効果が期待できるからだ。

エッセンシャルオイルはさまざまな製品に応用されている。ヘアケアで有名なジャック・デサンジュは、カラフルなカラーの粘土にエッセンシャルオイルをブレンドしたフェイス&ボディ用パックを発売。もちろん自宅でもできるが、エステティックサロンで試すのもおすすめ。アロマセラピーを活用したエステで名高いのがジゼルドロムル。創設者であるジゼルドロムルは、中国で医学と東洋の植物について学んだという。 エッセンシャルオイルを使ったマッサージは、心地よいリラックスを約束してくれる。サロンでは、オリジナルのフェイス&ボディケア商品、メイク商品を販売している。

10年以上もエッセンシャルオイルにこだわっているのが、デクレオール。天然エキス100%のアロマエッセンスは、発売以来のベストセラーだ。また、昨年爆発的なヒットとなった、資生堂のフラガンスリラクザントも、静寂な気分にぴったりの香り。ロクシターヌからは、アロマセラピーに的を絞ったアロマコロジー・シリーズが登場し、話題になっている。

幸せ気分でリラックスできるのも自然の恩恵。感謝することもお忘れなく!

ペンキ塗り中

ペンキ塗り中

47.食べたい香りがセクシー!

香りは、その時代の女性像を映す鏡のようでもある。ここ数年、知的で自然体の女性がもてはやされ、ライトで洗練された香りが主流だった。しかし、世紀末を目前にひかえたこの秋、これまでとは全く違う、甘く濃厚な香りが相次いで登場し、パリで話題になっている。

これらの香水に共通するのは、ほんのりミルクの香りがすること。赤ちゃんを連想させる甘ったるい匂いではなく、寒い夜に味わいたい温かいミルク。しかも、花やスパイスの香りがプラスされ、思わず、”おいしそう”とつぶやきたくなるような香りなのだ。

クリスチャン・ディオールのプワゾン第3弾、ヒプノティック・プワゾンは、禁断の果実に似たガーネット・レッドの容器に入って登場。ビターアーモンド、キャラウェイ、サンバック・ジャスミン、モス、ジャカランダ・ウッド、バニラ、ムスクが融合したエロティックな香りで、自分の中の魔性を呼び覚ます。
イッセイ・ミヤケのフー・ディッセイも、同じような赤く丸い容器。火(フー)がテーマだけあり、熱烈な女性の香り。アンバーにブルガリアのバラと日本のアイリス、さらにグアヤック樹の香りを加えてある。丸みを帯びた半透明の雲のような容器がかわいらしいキャシャレルのノアは、ムスク、西洋シャクヤク、ベンゾイン樹の香りがミックスした印象的な香水。
そして、レ・サロン・デゥ・パレロワイヤルからは、トルコのお菓子をそのまま香りにしたラハト・ルクーム。アーモンド、チェリー、トルコローズ、ムスク、バニラの食べたくなるような香りだ。

”おいしそうな女”という表現は、フランス語にもある。もちろん、男性が女性を値踏みして使う言葉のため、眉をひそめる人も多いのは事実。しかし、女性たちは、これを逆手に取り始めたかのようだ。”おいしい女”であることをアピールし、男を虜にする情熱的な女性。世紀末の女性が待ち望んでいたのは、甘美な香りだったようだ。

焼き加減はミディアム

焼き加減はミディアム

48.お国柄が隠せないビューティープラン

お洒落に自信満々だったパリジェンヌだが、このところ、アングロサクソン・パワーに押され気味のようだ。メイク、ビューティーの流行発信地も、ニューヨークが優勢。MAC、ボビー・ブラウン、アヴェダ、キールズなど、アメリカブランドの元気がいい。さらに、ボディ・ショップ、モルトン・ブラウンなどイギリスブランドも活躍している。これまでの常識をうちやぶり、新しいブランドにトライするパリジェンヌも増えている。

とはいっても、パリジェンヌの美容法には、それなりの”こだわり”があるらしい。たとえば、メイク。ブルーやグリーンのエキセントリックなネイルカラーに挑戦するロンドンっ子に比べ、パリジェンヌはかなり保守的。ボルドーやレッド系に人気がある。また、色をおさえたベージュ系アイシャドーやリップで、ナチュラルメイクに凝るニューヨーク娘だが、パリでは、ベージュ系アイシャドーとレッド系リップで小粋に仕上げるのが○とされているとか。

決定的に違うのが、ボディケアの方法だ。アロマテラピーには積極的なロンドンっ子たちは、それ以外のケアとなるとかなり手を抜く人が多いため、ちょっと番外。とにかくボディに気を遣うのは、ニューヨーク娘とパリジェンヌということになる。ご存じの通り、アメリカは健康と美容のために、ハードな手段を取り入れる。
ジョギング、スポーツジムと彼女たちの生活は忙しい。さらに、過激なダイエット、ビタミン補給と、徹底的に自分の体を管理するのが好きなのだ。清潔好きでもあるため、ボディの汚れをしっかり落とす、研磨剤(?)の人気もすさまじい。一方、パリジェンヌはダイエットにだって苦しい努力を選ばない。彼女たちの味方は、やせるクリームとマッサージ。ボディケアに関しても、いい気分を実感しなければいけないのである。

ニューヨーク、ロンドンの情報をうまく取り入れながらも、自分のペースを崩さない。これがパリジェンヌ式新しい美容法のようだ。

La Factory

La Factory

49.皮膚学を取り入れた化粧品ブーム

今年のカレンダーも残すところ1枚となり、あわただしい季節を迎えた。来年は、いよいよ20世紀最後の年。テクノロジーや新発明など、目覚ましい発展を遂げたこの100年。美容の分野においても、信じられないほどの進歩があったのはご存じの通り。ここ10年だけでも、スキンケアからヘア、ボディケアまで、次々と新製品が登場し、巷の話題になった。そして最近のフランスでは、来る21世紀に向けて、新しいビューティをテーマにした記事が目立つようになってきた。

その兆候として、ここ数年のパラファーマシーの急増があげられる。ここは、薬局系の化粧品を販売するショップで、白衣を着た美容と健康の専門家たちがいろいろアドバイスもしてくれる。大ブランドの化粧品はほとんどなく、地味なパッケージの化粧品が多いが、高品質と手頃な価格からかパリジェンヌたちには人気で、この手の店はいつもにぎわっている。

一方、各化粧品研究所は、専門の皮膚科の医師に協力をお願いし、肌を美しくする化粧品の開発に積極的だ。もともとアレルギー対策として始まった皮膚学からの化粧品研究が、今では老化予防、シミの解消など、美肌のためのものへと変化しているのだそう。フランスには、3500もの皮膚科があるが、そのうちの約15%は美肌を専門にしているという。

パラファーマシーに並ぶ薬っぽく効きそうな化粧品や、ナチュラルな自然系化粧品のブームは、これからも当分続きそうな気配だ。美肌への学習意欲まんまんの1世紀の女性たちを満足させる次なる化粧品は?とにかく、美しくなりたいという気持ちだけは、次世紀も継続されることは確かだ。

←  前のページ         次のページ  →

スポンサーリンク
de Paris 記事ピックアップ

55.メデシン・デゥースがブーム

美容と健康にうるさいパリジェンヌが、最近よく話題にするのは、「メデシン・デゥース」。直訳すると...[続き]

10.続々登場!スリミング・コスメ

パリにもちゃんと春分の日があり、今年は3月20日から季節は春に変わった。軽やかな...[続き]

5.美食の国のダイエット

クリスマスの名物料理といえば、フォアグラ。そしてデザートのブッシュノエルとチョコレート。...[続き]

New York & San Francisco

ニューヨーク便り 1996-1998

ゆったりとして自由な、9.11以前のニューヨークとニューヨーカーのライフスタイル。

サンフランシスコレポート 2001-2011

個性を尊重し、「自由と寛容」の伝統精神が生きる街が多くのチャンスを生み出します。

サンフランシスコの面白看板

市内・近郊で見かけた面白い!不思議な?看板です。Google mapで付近を見られます。

wellbaホーム
アロマテラピーindex
アロマテラピーの楽しみ方
エッセンシャルオイル
アロマテラピー心のために
心と身体の状態別アロマテラピーガイド
簡単にできるアロマテラピーの101の方法
ハーブの楽しみ方健康情報
基本のハーブ紹介
自然派美容

リンパ・ドレナージュ(リンパマッサージ)
リラックス・ツボマサージ
エクササイズ ボール
セロトニン調整体操
簡単!一口ダイエット
リラックスのヒント
Oriental Relaxation Tips
一病息災
漢方医列伝

健康・美容TOPICS
食エッセンス
医食同源ア・ラ・カルト
ウエルエイジングNEWS
池野佐知子の「シンプルスタイル」
ニューヨーク便り 1996-1998
サンフランシスコレポート 2001-2011
サンフランシスコの面白看板
Caution! San Francisco
パリ通信 1996-2000