1998年9月の出来事
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クリントン大統領

スキャンダルには慣れっこ

夏休みを利用してニューヨークにやってくる日本人旅行者の数、今年はやはり減少気味のような気がします。
こちらにも「日本は不況だ」「日本の経済が危ない」というようなニュースばかりが伝わってくるので、すっかり先入観ができあがってしまったせいかもしれません。
でも、相変わらず五番街周辺には「不況って何?」なんて感じの日本人の方々も連日いらっしゃいますが・・・。

さて例のクリントンの不倫疑惑事件の展開、日本での反応はどのようなものでしょうか。
こちらでは、ひとことでいってしまえば、「もう、飽き飽き、ウンザリ、いいかげんにお終いにしてほしい」というところでしょうか。中には、異様に関心を寄せている人もいるにはいるようですが・・。
少なくとも私の身近な人々は「ア~ア、まったくもう」と呆れ果てています。不思議なのは、その「ア~ア」という感情の中にあまり悪意や嫌悪感が感じられないこと。「あなたたち、何やかんやいっても、クリントンに対しては結構甘いのね」というのが、私の感想であります。

それに比べて、お相手のモニカ・ルインスキー嬢に対しては、かなり厳しい批判の声を浴びせています。
「よりによってあんな下品な女」とか「あれは単なるデブじゃないか」とか「この事件がおさまったら、彼女はきっと手記を書くにちがいない。結局はお金と売名が目当てさ」とか・・。結構棲まじい。

そして最後には「それにしてもクリントンは本当に女の趣味が悪い」と締めくくるのです。これにはもちろんヒラリー夫人への皮肉も込められているのでしょうが。

でも、私は思うのです。日本の小渕首相と宮沢大蔵大臣のツーショットを見ても、何の未来もパワーも感じられない。ただ、もの悲しくなるだけだけれど、クリントンとゴアのツーショットからは、まだ何かしらの期待や若々しいエネルギーが伝わってくる。やっぱりこのちがいは大きい。

スキャンダルだらけの歴代の大統領に慣れっこのせいもあるけれど、やっぱりまだアメリカ人の多くはクリントンに期待しているということなんでしょう。

98/9/1
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