1996年9月の出来事
  • 民主党結成、代表人は菅直人・鳩山由紀夫
  • 国連総会で包括的核実験禁止条約(CTBT)が採択
グランドセントラル駅

朝の通勤風景

早いもので、もう9月も中旬・・。日の暮れるのもずいぶん早くなりました。
マンハッタンからちょっと郊外に足をのばすだけで、夜はうるさいほどの虫の音が聞かれます。ついこの間までアパートメントの屋外プールから届いていた子供たちの嬌声も途絶え、しっとりと静かな季節の到来です。

毎年この時季になると思うことなのですが、季節というものは、人々の思惑などとは全く関係なしに移り変わるものなのですね。
子供たちの新学期もスタートし、親たちもヤレヤレという表情。ついつい浮かれ気味、はしゃぎ過ぎてしまいがちの夏を過ぎ、皆それぞれ平常生活にもどったようです。

さて、私が暮らしているのは、マンハッタンで一番大きなターミナル駅・グランドセントラル駅から北へ約30分、メトロノースのハドソンライン沿いの町。メリル・ストリープとロバート・デニーロ主演の映画「恋におちて」の舞台になったエリア、といったら想い浮かべてくださる方がいるかもしれません。
でも、あの映画が話題になったのは、もう10数年前・・本当に月日が経つのは早いものです。

朝夕のピーク時の列車の様子といえば、もちろん混んでいることは混んでいますが、全く座れないということはまずありません。あの想い出すだけでもしり込みしてしまいそうな日本のすさまじさに比べたら、甘い、甘い。やっぱり全体にのんびりしています。

列車内の人々は、実にさまざま。眉間縦じわをよせてニューヨークタイムズ読み入ってる人、朝食を食べそこねたのでしょうか、ベーグルやくだものを無心にかじっている人、顔見知りと声高に大統領選について論じてる人、資料をブリーフケースの上に広げて電卓をたたいてる人、夫婦喧嘩のつづきをやってる共働きカップルの姿も・・。
そして、もちろんぐっすり眠り込んでいる人もいます。

96/9/15
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