紅茶はアッサム・ダージリン・セイロンなど産地でネーミングされてる時代、ベルガモットの香りのするフレーバーティ、アールグレイを最初に飲んだ夏はとても印象的でした。以来、アイスミルクティはアールグレイと決め込み気取ってオーダーを。近年、バレンタインシーズンにはローズ、春のサクラ、アップルやフランボワーズなどのフルーツの香りとバリエーションが増え、「あ、何でもありなんだ!」と自己ブレンドも楽しんでいます。
では、「紅茶消費が一番多いのは?」と聞かれると、当然アフタヌーンティで有名な「英国」と答えますが、意外なことにお隣のアイルランド。1人あたり年間2kgを超えていました。もちろん英国とトルコが続きます。反対に消費量が少ないのが韓国・ブラジル・中国・モロッコ・メキシコです。
2型糖尿病と紅茶消費量
スイスのジュネーブにある独立国際研究機関(Data Mining International)のAriel Beresniak博士の研究チームは紅茶消費全50ヶ国の2009年における紅茶消費量を基に数学的に分析し消費量の多い国では2型糖尿病の割合が低いという結果を発表しました。
世界の2型糖尿病患者数は、過去数十年間に6倍以上に増えました。米国の国際糖尿病連合(International Diabetes Federation)は2010年に全世界で2型糖尿病患者が2億8500万人でしたが、2030年には4億3800万人に急増するだろうと予測しています。
「結果は、以前の研究などと糖尿病や肥満における紅茶の潜在的な能力と一致しています」「近年、多くの興味深い結果として、フラボノイドの一種で抗炎症作用があると考えられているカテキンを含んでいる緑茶の健康上の効果に注目が集まっています」「又、発酵過程が、緑茶をいくつかの健康的な利点があると考えられているテアフラビンやテアルビシンを含むフラボノイドを発生させる紅茶へ変えています」(訳:tori3tori3)
(BMJ Open Press Releases 7 November 2012)
紅茶・ウーロン茶・コーヒーは一緒に食べる食事の種類によって選び方は違いますよね。変わらないのは、抗酸化作用のあるフラボノイド効果。中国料理(飲茶)にはウーロン茶。イタリア料理の食後はエスプレッソコーヒー。午後のブレイクタイムにはアフタヌーンティで小腹を満たしながら健康効果も手に入れます。日本ならではの緑茶も忘れないでください。渋み成分タンニンの主成分、抗酸化作用のあるカテキンは免疫力を高めてくれるとインフルエンザのシーズン、うがい薬の代用品としてもオススメです。特に移動中の電車やバスの中は乾燥しがちなので持ち歩いています。間違って飲んでもOK!ですヨ。