元来、人付き合いは苦手な方ではなく、おしゃべり好き。「内気とは誰のこと!? 無縁でしょう!」のはず。でも、ど~んと気持ちが落ち込んで、出不精になり、電話も留守電。メールの返事でさえも遅れ気味。人との付き合いが嫌になり、とにかく誰とも話がしたくなくなるときがあります。どんな人にでも訪れる気持ちです。きっと、もともと、引っ込み思案な人なら尚更ですよね。
沈みがちで出不精になったら、エイッと重い腰を上げて、思い切ってお出かけするように努力。動物園で動物たちに話しかけたり(以前は、猫たちにゴニョゴニョ話してたらそれなりに答えてくれました。今は、カラス!?)、公園でもどこでも良いのです。まず、家の外へ。マーケットに買い物に行って、店員さんとちょとした会話をしたり。親しい友人じゃなくても笑顔で挨拶して話している間に心が豊かになってハッピーな気分になります。
外交的に振る舞う時、幸せ度数が増す
米国ワシントン州ワシントン州立大学(Washington State University)教育学部のカウンセリング心理学Timothy Church博士は、「幸福感は、社交性のある行動がもたらすようだー世界中のどんな国の人達も、文化による違いに関係はなく、自分で決めて(強いられるのではなく)、外交的な行動をしたと感じた時、人は、幸せだと前向きな気分になる」と発表しました。
(Washington State University News 15 April 2014)
2012年に米国ノースカロライナ州ウェイクフォレスト大学(Wake Forest University)のWilliam Fleeson心理学博士によって行われた研究でも「内気な人も外交的に振る舞う時、たとえば、通りすがりの人に微笑みかけたり、旧友と電話で話をするというようなことですが、幸せ度数が増す」とわかっています。
Timothy Church博士グループは、(※)「Big Five」(人格を5つの特徴で捉えるテスト)を使用して、米国のべネズエラ、中国、フィリッピン、日本人の大学生を対象に行動と気分に関して調べました。「全般的に、外交的な気分や行動の状況下では、よりポジティブな感情を持っており、自ら行動を起こしたときの方が、もっと協調性を持って、感情的に安定した社交性を発揮する」という結果を得ました。
「今までに、西欧諸国のみならず、アジアや南米など同様の研究を広げ、60ヶ国以上で、文化の違いにかかわらず同じような特徴が見られた」「2011年イリノイ大学(University of Illinois)の総合的な調査でハッピーな人達は、ふさぎ込んでいる憂鬱な人達より長生きで健康的な生活を送る傾向がある。前向き思考が、ストレスを軽減し、健康に良い免疫機能を促進している」とTimothy Church博士は、述べています。(訳:tori3tori3)
人格の形成は、育った環境、文化や習慣などでの違いはあれど、とてもよく似ている点もあるのですね。笑顔は、幸福度数が増し、社交的な人程、多くの幸せを感じ得やすいと言うことです。華やかな花に虫たちも集まっているように見えます。別れた後、又、会いたいと思える人って、いつの間にか、友人知人も増えて、きっと幸福度数もUP!し続けているのです。
「Big Five」とは
下記の5つの特徴で人格を表現します。
1.神経症傾向(Neuroticism):不安・敵意・抑うつ・自意識・衝動性・傷つきやすさ
2.外向性(Extraversion):温かさ・群居性・断行性・活動性・刺激希求性・よい感情
3.開放性(Openness):空想・審美性・感情・行為・アイデア・価値
4.調和性(Agreeableness):信頼・実直さ・利他性・応諾・慎み深さ・優しさ
5.誠実性(Conscientiousness):コンピテンス・秩序・良心性・達成追求・自己鍛錬・慎重さ
各質問に答えて、自分自身の現在のパーソナリティを把握できます。
下記のホームページで簡易テストが受けられます。
(自己PRの手助けに!あくまで自己責任で行ってください)
5つの性格診断心理テストプラス(簡単版)
BIGFIVE Personality TEST+ONE
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