長寿の人が多いと言われている地中海沿岸地域。食生活が、健康的な食事の代表としてよく取り上げられます。地中海式食事は、新鮮なオリーブオイルを豊富に使い、肉料理より魚料理を中心に、時期のエネルギーに満ちた野菜や果物を多く摂取。適量のワインを飲む(必須!)こと。澄み切った空と、青い海、まぶしい太陽。みんなで囲む、昼食や夕食のテーブルでは、絶えない陽気な笑い。何気なく楽しい会話。食事の栄養バランスはもちろんのこと、雰囲気も大切な要素の気がします。
地中海型食事は美味しくて身体にいい
お魚料理が中心でお総菜類(常備菜)の多い食事は、一昔前の和食!?家庭料理と、とても似ています。地中海型食事は、脳のアンチエイジングを始め、メタボリックシンドロームや高血圧・心血管疾患・2型糖尿病・慢性腎疾患との関係が深い高尿酸血症のリスクなども下がるという研究結果も。
家庭での料理を見直して、減塩+減糖、旬の素材本来の味を生かす食卓作り。試してみては如何でしょう。これから大きくなる子供の味覚も、大人の味覚も、「オ!イ!シ!イ!」の一言で、懐かしい味になったり、変化を与えるきっかけになると思いませんか?母の味も妻の味も、それぞれの家庭で築き上げていければ、これに勝る物なし。舌をどんどん肥やしてリクエストしてくれる家族に囲まれ、ママンの味を伝えていきたいものです。
「家で食事を作っている人達は、より健康的な食生活を送っている」
米国メリーランド州ジョンズホプキンスブルームバーグ公衆衛生大学院(Johns Hopkins University Bloomberg School of Public Health)の研究員Julia A. Wolfson氏は、「体重を減そうと努力していなくても、ほとんど家庭で料理を作る人達の方が、作る機会が少ないか全く作らない人達より、炭水化物や糖類、脂質の摂取が少ない。家庭で夕食を頻繁(一週間に6~7日)に作ると言うことは、外食するより少ないカロリーを取っている」と発表しました。
(Johns Hopkins University Bloomberg School of Public Health News Releases 17 November 2014)
Wolfson氏と共同執筆者でもある同大学院の医療政策と管理学部Sara N. Bleich准教授は、2007~2010年の米国全国健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey: NHANES) において、20歳以上の参加者、9,000人を超えるデーターを分析した。
調査は、参加者の過去30日間における、ファストフードのようなモノも含めて1日24時間の摂食行動について、詳細な質問を行った。結果は、参加者の内、1週間に1度若しくは1度も夕食を作らなかった8%の人達は、2,301カロリー、脂質84g、糖類135gを摂取していた。1週間に6~7日、夕食を作る48%の参加者は、平均的に2,164カロリー、脂質81g、糖類119gを取っていた。研究者達は、「より多く家庭で食事を作る人達は、冷凍食品にはほとんど頼らないし、外食するときにはファストフードのような場所を選ぶ機会が少ない」述べています。
「肥満は、糖尿病・高血圧・心臓疾患を含め、他の深刻な健康問題の原因となり問題を増している」「家で食事を作っている人達は、より健康的な食生活を送っている。これから先は、家庭で食事を作ることの恩恵についての教育や、家庭で料理をもっとするよう働きかけたり出来るようにする方法を見つけ出す事が大切だ。自宅で食事することにより、外食時に、何気なくより健康的な食べ物を選んでいる」とWolfson氏は、重ねて指摘しています。(訳:tori3tori3)
日々の蓄積。「タマネギ・ネギの具沢山味噌汁」でデットックス。寒気がしたら「ニンニク・生姜の効いたたれで湯豆腐」。胃もたれがしていたら「大根・カブのハーフ&ハーフのおろし」。毎日健康を気遣ってくれている家庭の主婦(夫)の一言。頭の隅に残っています。知らないうちに、外食時に、メニュー選びで気にかけている自分の体調。本当に、お金には換えることの出来ない財産です。
見かけない食材は、どのように扱えば良いのかわからないのは、当たり前。ビーツを手に取っていたら、「どうやって食べるの?」って聞かれ、「ちょっと時間がかかるけど茹でるだけです。後は、サラダに添えても、シチューに加えても美味しくいただけます」と。目新しい食材は、一目で食べ方がわかるイラストが添えられていれば、もっと食材の有効度数が上がる気がします。