「リンゴ一個で医者いらず」「大根どきの医者いらず」「トマトが赤くなると医者が青くなる」など、食の健康効果は、多くの言い伝えがあります。
日本人なら「梅はその日の難逃れ」(梅干しパワーで1日元気に過ごせる)と言われているように、「ハグはその日の難逃れ」と、ハグには、同様の効果が期待できるかもしれません。
米国Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学)心理学部Sheldon Cohen教授のグループは、「ハグ(抱き合うこと)は、ストレスで感染症にかかったり、深刻な病気になることから保護する」と、発表。
(Carnegie Mellon University News 17 December 2014)
研究は、健康な大人404人に、電話で、対人関係における対立やハグの回数など、夜、14日間連続で質問した。その後、参加者は、故意に風邪のウイルスにさらされ、感染の状態や病気の兆候を観察された。
結果は、ソーシャルサポートを受けた人は、対人関係の確執と関係がある感染のリスクが減った。ハグはソーシャルサポートの予防効果における1/3の原因だった。感染した参加者では、対人関係に問題があろうとなかろうと、より多くソーシャルサポートを受けてより頻繁にハグを経験した人達は、深刻な状態になりにくかった。
「信頼関係にある人によってハグされることは、サポートしている証であり、ハグの頻度を増やすことは、ストレスへの悪影響を減らす効果的な手段である」
「ハグのはっきりとした予防効果は、肉体的な接触であり、サポートや親密度の行動指標になっているからだろう」とSheldon Cohen教授は、示唆している。(訳:tori3tori3)
日本人には、馴染みが薄いハグだけど、一種のタッチセラピーのようなものかもしれません。泣いていた赤ちゃんも、抱き上げると泣き止んでくれる。
慌ただしく出来事の多い世の中だからこそ、身近なところから初めてみると良いことだと思います。