時差ボケ(Jet-Lag)は、食事療法で切り抜ける。

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時差ボケ

旅行や出張で海外に行くとき、毎回考えることがあります。それは、日本からハワイに向かう東回りと、日本からヨーロッパに向かう西回り。どちらが楽なのだろうと。「行きはヨイヨイ、帰りはね~。所詮選べない上、疲れて寝ているから関係ないわ!」に、結局、落ち着いてしまうのですけれど。

自然なカラダのリズムとしては、1日が24時間より長い方が、合わせやすいとか。日本からだとハワイよりヨーロッパに行く西回りの方が、着いてから無理なく過ごしやすいということです。行きの飛行機の中で、日本未上映だったり、見忘れていた話題の映画を見つけ、目が冴えて眠れなくなり、海外での初日に苦しい思いをする羽目に常に陥り、「次回からは・・・気をつけよう!」帰ってくると、すぐに忘れてしまう懲りない性格ですが、チャンスがあれば、是非試してみようと思います。たかが食事と侮ってはいけません。

アルゴンヌ・ジェットラグ・ダイエット

米国イリノイ州アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)の生物学と医学研究部門に在籍中、Charles F. Ehret博士(著名な分子生物学者:2007年に83歳で死亡)は、動物の日常における生態リズムに関する研究を基にアルゴンヌ・ジェットラグ・ダイエットを開発。
旅行をする前から、1.食事を摂取するタイミング、2.体内時計を混乱させるコーヒー、お茶、チョコレートは避ける、3.食事量によって体内時計を変えながら、時差ぼけを回避する方法です。

3 steps「時差ぼけ対策の食事療法」

1.目的地での朝食時間を決定する。
2.目的地で最初に摂る朝食の3日前からスタート(当日を含む)。
3.満足するまで食べる日<3日前>-軽く食べる日<2日前>-満足するまで食べる日<1日前>-軽く食べる日<当日>と計画通り食事を取る。
※東回りの場合は、普通より早く寝て、早く起きるように。

How to「時差ぼけ対策:出発3日前からの食事療法」

<出発3日前:満足するまで食べる日>
・朝食と昼食は高タンパク質、夕食は高炭水化物を十分に摂取。
・コーヒー摂取は、午後2:00~5:00の間。

<出発2日前:軽く食べる日>
・サラダ、スープ、フルーツ、ジュースの軽食。
・コーヒー摂取は、午後3:00~5:00の間。

<出発1日前:満足するまで食べる日>
・朝食と昼食は高タンパク質、夕食は高炭水化物を十分に摂取。
・コーヒー摂取は、午後2:00~5:00の間。

<出発当日:軽く食べる日>食事療法を初めて4日目です。
・サラダ、スープ、フルーツ、ジュースの軽食。
東周り:カフェイン入りの飲み物は午後6:00~11:00の間。
西回り:カフェイン入りの飲み物は午前中。半日、軽食で過ごせば差し支えないかもしれません。

<現地での朝食時間に合わせて十分に食事を取り始めます>
飛行中は、ノーアルコールで過ごします。もし、長時間のフライトなら、現地の朝食時間まで、寝ましょう。寝過ぎてはだめです。高タンパク質の朝食を摂り、そのまま起きています。寝ちゃダメですよ。現地の食事時間に合わせて食事を取りましょう。

「満足するまで食べる日」に「高タンパク質の朝食と昼食」(適しているのは、ステーキ、卵、ハンバーガー、高タンパクのシリアル、インゲンを含んだ食事です)を食べるのは、身体の活動サイクルを促進させ、「高炭水化物の夕食」(スパゲッティやミートボールの入らないパスタ、肉詰めしてないクレープ、ポテト、デンプンを多く含む野菜、甘いデザートも含まれています)は、睡眠を促進するからです。

「軽く食べる日」には、最低限のカロリーや炭水化物(ふさわしい食物は、フルーツ、軽いスープ、あっさりめのサラダ、バターを塗っていないトースト、パン少々です)は、摂取しながら、肝臓に蓄えられている炭水化物を減少させるのを促進し、体内時計をリセットする準備をします。(訳:tori3tori3)
(New Mexico Institute of Mining and Technology 22 Jun 2012の記事より)

「世界一周するなら、西周り!」に決まりですね。日本人は、長期滞在、のんびり過ごす休暇より、ちょっとの間で、盛りだくさんの観光とお買い物の方が、好みのようです。3泊5日、4泊6日のハワイ旅行のパンフレットをよく見かけます。是非、トライしてみてください。レーガン元大統領やシカゴシンフォニーのオーケストラの方々などタイムゾーンを超えて体内時計を調整しなければならない人達に情報提供をしてきたぐらいですから。

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