西洋にだってある食い合わせ。「アボカドパワーはカロテンの吸収を増強!」

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アボカド

20歳前半、ロサンゼルスのお寿司屋さんで、最初にカリフォルニアロールを出されたときは、「やっぱり、巻きものはのりが外側でしょう」と、眺めて終わりました。今では何でもありの回転寿司やブッフェ。お子様でもOK!です。

ず~と食べず嫌いだったのが、大好きになったのは、トルティーヤのチップスをワカモーレのピリっとしたソースで食べるサルサソースにレストランで出会ったときから。形状が違っていたので分からなかったのです。辛いモノ大好き故、舌が先に覚えてしまいました。
アメリカ産やメキシコ産の品が、手軽に入手出来るようになり、いろんな素材との相性も良く、重宝しているフルーツ(野菜と思っていました)です。

アボカドを一緒に食べるとカロテンの吸収率がアップ

米国オハイオ州オハイオ州立大学(Ohio State University) Steven Schwartz博士のグループは、12名の健康な男女を、ランダムに2つのグループに分け、2つのグループの各被験者に被検薬と対象薬を時期を互いにずらして与えて、 それぞれの結果(反応)を集計し評価する試験方法を行い、アボカドをカロテンの多い食材と一緒に食べるときの吸収に関して研究をしました。
(Ohio State University Food Innovation Center news July 2014)

1.アボカド1個をトマトソースに加えた場合
β-カロテンの吸収力/アボカド有り:なし=2.4:1(2.4倍に)
プロビタミンAからビタミンAへの転換/アボカド有り:なし=4.6:1(4.6倍に)

2.生のニンジンにアボカド1個を加えた場合
β-カロテンの吸収力/アボカド有り:なし=6.6:1(6.6倍に)
α-カロテンの吸収力/アボカド有り:なし=4.8:1(4.8倍に)
プロビタミンAからビタミンAへの転換/アボカド有り:なし=12.6:1(12.6倍に)

この研究結果から、「以前、私の研究室で実施された研究、ハーフアボカド(75g)摂取によるカロテイン吸収の強化と同様に、この結果は、プロビタミンAからビタミンAへの変換においてアボカドの効果を決める将来の研究へのヒントと、研究の基礎となる手がかりを提供している」とSteven Schwartz博士は述べています(訳:tori3tori3)

カロテン、特にβ-カロテンは、他のカロテノイドに比べて、プロビタミンA(ビタミンAの前駆体)効果を体内で示す物質に変化します。ビタミンAは皮膚の粘膜や視覚の正常化などと関係が深く、不足すると皮膚や粘膜の乾燥などを引き起こす可能性があり、美容にも欠かせないビタミンです。

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プロビタミンA(ビタミンAになるもの)

  1. γ-カロテン
  2. β-カロテン
  3. クリプトキサンチン
  4. α-カロテン
  5. エキネノン

非プロビタミンA(ビタミンAにならないもの)

  1. ゼアキサンチン
  2. リコピン
  3. ルテイン

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