あなたは、メガネ派? それともコンタクトレンズ派? 目元のおしゃれは、自分の好みで選び放題、ウキウキ遊べる楽しい時間です。
手っ取り早くイメージチェンジしたい時、アクセントとして欠かせないのは、メガネ。長時間ネットを見るときも、メガネの方が眼に負担が少なくて楽だし、サングラスは、ノーメーク時の必須アイテムとして大活躍。メガネをかけているとダサイ・可愛くない・おばさんみたいなんて思われていた時代があったのも忘れてしまいます。
コンタクトレンズは、視力矯正のためだけでなく、ハードもソフトも印象的な目元を作り上げる決め手のファッションアイテムの一つになりました。遠近両用が出来るとは、想像だにしていませんでした。
カナダのオンタリオ州ウォータールー大学(University of Waterloo)のコンタクトレンズ研究センター(Centre for Contact Lens Research) Alison Ng博士のグループは、「まぶたの内側にアイラインを引く人達は、眼を汚染の危険と視覚不良にさらしている。これは、ペンシルタイプのアイライナーの粒子が目の中に移行することを証明する初めての研究だ」と発表した。
(University of Waterloo News 01 April 2015)
Alison Ng博士は、英国ウェールズのカーディフ大学(Cardiff University)に在籍時、ウォータールー大学(University of Waterloo)のコンタクトレンズ研究センター(Centre for Contact Lens Research)に、この研究を指示しました。
Alison Ng博士のグループは、参加者各々にグリッター入り(キラキラ光る)アイライナーをまつ毛の外側に引き、次に、まぶたの内側か下まつ毛の内側に引いた後、涙膜(角膜の表面に涙がつくる薄い膜)の中に移動したアイライナーの粒子量をビデオ撮影して、比べました。
「私達は、メイクの粒子移動は、アイラインを眼瞼縁(上下まぶたの縁)内側に引いたとき、素早くより多く発生したことに気付いた」とAlison Ng博士は述べている。
「アイライナーをまつ毛の外側に沿って引いた時に比べて、内側に引いた時、15~30%以上の粒子が、5分以内に、目の涙膜に移動したのがわかった。アイライナーをまつ毛の内側に引いたときも同様にメイクの粒子が素早く目の中に入っている」
時間が経つにつれ、涙膜にメイクは、徐々に入り、2時間後には、アイライナーの残量は、取るに足りない物になっていた。しかしながら、Ng博士達のグループは、「アイライナーは、不快な症状を加えると共に、涙膜を様変わりさせてしまう」と言っている。
アイライナーの内容成分は、通常、瞬き・発汗・皮脂の分泌に絶え、まぶたにアイラインを長時間付着させるために、ワックス・オイル・シリコン・天然ゴムを含んでいる。
涙膜に入り込んだ、メイクは炎症やドライアイのような不快感を引き起こすかもしれない。しかし、アイライナーのワックスやオイルも、コンタクトレンズに付着し、もし、1日以上使用していたら、堆積していく。炎症や充血も含めて合併症の結果として引き起こされるのは、アイライナー使用による有害な細菌の混入、感染症やかすみ目、視力障害である。
「コンタクトレンズを使用している人達は、多分、何らかの問題に気づいているのかもしれない」「もし、アイライナーがレンズに着いたら、沈殿物が溜まり、レンズが曇るような視野の障害を引き起こしかねない」
「この研究は、細菌が目に対して及ぼすメイク汚れの状況を観察してはいないが、以前の研究で、古いメイクアップ商品は細菌を持っていると明らかになっている」とNg博士は、言及している。
「もし、ペンシルアイライナーを使用する時には、完璧に古い部分を削り取れば、感染症を防ぐことができるだろう」「そして、いつも、就寝前には、アイメイクを完全に落とすようにしなさい」と、Ng博士は言い添えてもいる。(訳:tori3tori3)
ドールアイ、人形の目のように丸く大きく長くカールアップしたまつ毛になりたい、見せたい女性が増え、目元は、付けまつ毛からエクステへと、どんどん進化しています。アイラインやアイシャドウもまぶたの上、まつ毛の外側に塗るのではなく、内側に入れ、よりはっきりと大きくナチュラルに見せるメイクが流行っているようです。
今、若い人女性のドライアイが増えていると聞きます。オフィスワークでコンピュータを使用する頻度が高いのも、原因の一つではあると思いますが、コンタクトレンズとアイメイクとの関係も無視できないようです。マイボーム腺という上下のまぶたの内側にある脂質がでる分泌腺をメイクで塞いでしまっているので、涙が蒸発して、目が乾燥しやすくなるとのことです。
ゴロゴロしたり、痛がゆかったり、曇って見えたり、目のトラブルの原因がメイクアップとは! キレイになりたいと思ってしている事が、カラダに負担をかけているとしたら、本末転倒です。キラキラした潤いのある澄んだ瞳を持てたらと思います。ディスポーザブルにできるもは、出来るだけ使い回さず清潔に、正しい使い方をして、賞味期限を自分で決めるぐらいの清さを常に持って、アイメイクを自由自在に操りたいです。
興味のある方は、下記の日本眼科医会のホームページで「コンタクトレンズとお化粧」をのぞいてみてください。
公益社団法人日本眼科医会
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