仕事のスタートが遅かったためか、同僚や、仕事関係の人達も10歳ぐらい下は当たり前。当然、気持ちも実年齢より若くなり、自分自身もいつの間にか、そんな気になってしまうから不思議です。長い間、「卒業して、かれこれもう20年ですか~」なんて言っていたら「それは、違う! 違う! 30年でも違う! 」と横から一言入るようにもなりました。
気の持ちようでガラッと変わってしまうのが漂う雰囲気です。実年齢が若くても「あそこがイタイ! ここがイタイ! 」「もう年だから若いときのようにはね~」「ヨイショ! ドッコイショ! 」の連発。いくら元気なカラダでも、ストッパーをかけながら走っているようなもので、「本人が思っているなら」と必要なホルモンも免疫力も低下したり、ちょっとした仕草が老けて見えるようになると思いませんか?この気持ちのベクトル、逆に向けるためには、相当の体力気力が必要な気がします。
「自分自信を若く感じているほど、長生きしている」
英国ロンドンのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)の研究により「実際の年齢より3歳以上若いと感じている高齢者は、歳相応かそれよりも老けていると感じている人達に比べて死亡率が低い」という結果が発表されました。
(University College London News 16 December 2014)
University College Londonの疫学公衆衛生学Andrew Steptoe教授と学生のIsla Rippon氏達は、調査レポートの、「自分自信が思っている年齢が実年齢より若いと感じている多くの高齢者達は、晩年の健康や身体的な制約、満足感の評価に影響を与えることができる」という予備知識により、自分自身が考えている年齢と死亡率の関係を調査しました。
研究は、実際の平均年齢は65.8歳であるが、自分自身の思っている年齢は平均して56.8歳である6,489名を含む、英国縦断的高齢化調査(English Longitudinal Study of Ageing)を使用しました。結果は、25.6%は知覚年齢が実際の年齢に近く、4.8%が実年齢より年取っていると考えていますが、69.6%は実年齢より、3歳以上若いと思っています。
平均99ヶ月の追跡調査の間の死亡率は、実年齢より若いと思っている人は、14.3%、ほぼ実年齢通りの人は18.5%、老けていると思っている人は24.6%でした。自分の思っている年齢と心血管系死亡との関係は深いが自分が感じている年齢とがん死亡の関係はみられませんでした。
「これらの関連性から潜在的なメカニズムは研究する価値が十分ある。可能性としては、私達が守ってきた健康的な体重の維持や医師のアドバイスのようなことよりも、健康的に広範囲で行動できるようなことも含めて、もっとしなやかに実年齢より若いと感じられるように暮らせることです。
自分が感じている年齢は変えられる可能性がある。介入は可能でしょう。実年齢より年取っていると感じている人は、陽気で健康的な生活態度に促したり、加齢に対する心構えなど健康に関するメッセージを送る対象者となり得る」と研究者達は、締めくくっています。(訳:tori3tori3)
「派手! 若作り! 気だけ若くてもね! いい加減歳を考えてよ! 」なんと言われようと、ウキウキ&ワクワク生活できるのはココロもカラダも若い証拠と実感させてくれる周囲の人達。接していて納得するのは、どんなことを言われても、お褒めの言葉を頂いたぐらいに受け止めて、実にマイペース。些細なことにも興味津々。「くよくよせず、深読みせず、笑いとばす」結果オーライのトライ精神としなやかな若い気持ちを持ち続けることが、健康&長生きの大切なポイントだと身にしみる昨今です。
皆様にとって、新年がよりよい一年になりますように!
関連記事
孤独の最大のクスリは、一人で過ごさないこと
社交的で外交的な態度が、よりよい幸福感を得る秘訣
男女共にアラフィフ(around 50)のシアワセ度は友達関係がキーポイント