馬は、人の気持ちを読む

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馬と女性

高校時代の夏休み、一気に6kgぐらい太ってしまった。原因は、ファーストフードとスパゲッティが気に入り過ぎたこと。
体重を元に戻そうと、近くのクラブで乗馬を始めました。乗馬は、脚をしっかりと締めて、振り落とされないように、カラダ全体のバランスを保つ、最高のエクササイズ。
乗馬フィットネス機器もあるぐらい。

ナイーブで敏感な馬は、頭も良く、常歩~速歩~軽速歩と「鞍数を重ねてきたな!」と、分かると、意思の疎通がウマクいくように。
「重くてゴメンね」と、お土産のスティックニンジンを、忘れると、「今日は無いの?」とつついてくる愛嬌のある長い顔。

英国University of Sussex(サセックス大学)の心理学哺乳類の口頭伝達と認知研究グループであるKaren McComb教授と博士課程の学生Amy Smith氏は、「馬は人が怒っているのか笑っているのかを表情から読み取ることが出来るということが初めて明らかにされた」と発表。
(University of Sussex News 10 February 2016)

心理学者達は、28頭の馬が、人の悲観的な表情と楽天的な表情の写真を見せられたときの反応を研究した。怒った表情の写真を見たとき、馬たちは、左目で見ることが多く、この行動は、悲観的刺激認識と関連がある。心拍数も急に上がり、より多くのストレス関連の行動を見せた。動物と人との交流において、心拍数に表れる表情の影響は、以前は分かっていなかった。

「なんて興味深いのでしょう。この研究は、馬は種を超えて感情を読み取ることが出来るのですよ。私達は、長い間、馬は社会的に洗練された種であると思って来ましたが、馬は人の表情から悲観的なのか楽観的なのかを識別することができるのです」と、Amy Smith氏。

「人が、怒っている時の表情に対しての反応は、とりわけはっきりしています。馬の心拍数も急速に上がり、左目で怒った顔を見ようと顔を動かすのです」

研究者達は、多くの種が、威嚇的な刺激を処理する右脳の機能の為に、左目で悲観的な出来事を見る(左目から得た情報は、右脳で処理される)ことは示されており、犬では、具体的に実証をしている。

「興味深いのは、悲観的な感情は、人と馬では、顔の形状が劇的に違うにも関わらず種を超えて正確に評価されていることです。感情の認識は、馬のように非常に社交的な種においてとても大切なようです。現在進行中の研究では、情緒的スキルと社会的行動の領域においての関連性を調査しています」とKaren McComb教授は、付け加えている。(訳:tori3tori3)

「マイペース型」のネコ。犬は、「迎合型(友達のところは、飼い主の方が迎合している)」。「人の気分を察する天才!?」が、馬。

理不尽な怒りを感じたら、飼い主の留守に、大事にしているモノを棚から落とす。かまわないと、「お出掛けは、ナシよ!」とばかり靴の中にthrow up!
怒る前に深く反省を促される我が家のペット。