「割れ鍋に綴じ蓋 」いつも口げんかをしているようで、いつの間にか仲良くなっている。どんな人にもお似合いのピッタリと相性の合うお相手があり、似たもの同士の夫婦は、とてもうまく生活して行く事の例えとして使われます。友人の夫婦、一組ずつ思い浮かべると、この2人は間違いなくそうだと、本人は指摘されたくないかもしれませんが、「端から見ると間違いないな~。だんな様と仲の良い友達ではあるけど、代わりは・・・ネ」と。きっとみんな同じ事を思っているのです。
長く一緒に暮らしていると、食事・ショッピング・DVDの観賞・旅行など、いつしか多くの時を共に過ごし、共通の思い出を積み重ねて行きます。親や兄弟より長く過ごす事が、多くなれば、「似てくるのは当たり前。影響を受けないわけがないでしょう!?」という訳です。
英国ロンドン大学(University College London)の疫学と公衆衛生学部のグループは、英国縦断的高齢化調査(English Longitudinal Study of Ageing:50歳以上の大規模集団ベースのコホート研究)に参加した、結婚しているかあるいは一緒に暮らしている3,722組のカップルのデーターを使用して、パートナーの行動がもう一方に与える行動の変化を調べました。
(JAMA Intern Med. 2015 Mar 1;175(3):385-92. doi: 10.1001/jamainternmed.2014.7554.)
夫婦は、不健康な生活行動が、非常に良く似ており、夫婦のどちらか一方が健康的な生活に変わると、しばしば残されたもう一方の生活態度も関連して変化がもたらされる。しかし、喫煙していた配偶者が、健康的な生活(禁煙する)スタイルに変わり、もう一方の相方に与える影響と、喫煙経験の無い配偶者が一貫して相方に与えている影響を比較したはっきりとした研究は行われていなかった。
研究者達は、基本的ラインを3つのグループ(喫煙・あまり運動をしない・過体重/肥満)に区別し、健康とは思えない生活を送っている男女のカップルを追跡調査した。同じグループ内において、パートナーの生活態度が与える影響を、時間と共に健全な生活(禁煙・身体活動の向上・5%以上の体重減少)に変化する確率を確率回帰分析(発症確率を予測する方法)を用いて調べた。
結果は、「全てのグループにおいて、一方のパートナー(男女共に)が健康的な生活態度に変わった時(新たに禁煙や運動を始めるなど)は、常に健康的生活を送っていたパートナーよりも、もう一方の相方を、健康的な生活に変化させる傾向が顕著に示されている」と、研究グループは締めくくっている。(訳:tori3tori3)
中程度の身体活動の例(家事)
米国の国立心肺血液研究所によると
(1) 45~60分間、窓ふきや床みがき。
(2) 15分間、雪かきをする。
(3) 15分間、階段の上り下りをする。
など。
中程度の運動は断続的に行ってもかまいません。最初は、ゆっくりと始めましょう。
例えば、週に3回30分間歩くことから始め、徐々に週に5日45分間歩くというように。そうすれば、1日に100~200kcalを消費することが出来ます。ウオーキングは、安全で楽に出来るところが特に魅力的です。
エレベーターの代わりに階段を使って、座りがちな時間を減すことは、激しい運動をしなくても、出来るだけこまめに動くことになる良い例です。この方が、テニスやバレーボールなどのスポーツを行うよりもケガの心配が少ないないかもしれません。
国立心肺血液研究所(NHLBI; National Heart, Lung, and Blood Institute)
我が家は、スッパリ禁煙を2人でしました。後から思うと同時に(私の方が1日早かった!)始めたのがヨカッタのだと思います。片方が、何時までも吸っていると、引っ張られて、ズルズルしそうです。「ア~それなのか」と思うのは、酒量が落ちたこと。相方が禁酒してから、確実に、少しずつ私も近頃、飲まなくなっています。(まあ、それだけではないのでしょうが。ちょっと寂し~い気も)
健康に良い食生活や生活態度は、最初は、気がつかなくても、どことなく「仕事がはかどる」とか「寝付きが良い」と「寝起きも良い」など、一度行ってみると、きっと心身の調子が良くなるのが実感できるのですね。適度にお日様にあたりながら、夫婦で仲良くウオーキングを楽しんでみては如何でしょう。
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