一口に結婚といっても、それぞれ家庭の経済的な状況や、パートナーとの関係状態に差があるので一概に結婚していれば良いというものでは、ないように思いますが、良好な関係であるなら、一人より二人の方が、協力し合え、加齢とともに失う体力を必要とする仕事でも、助け合える事が多くあります。
先行きの心配や愚痴が、ブツブツ言えるのも、具合が悪いときに頼れるのも、日々一緒に暮らしてればこそ。美味しいところ取りの恋人同士には、わからない信頼関係かもしれません。
英国University College London(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)精神医学部門のAndrew Sommerlad博士達のグループは、「結婚が、認知症の発症リスクを下げる可能性がある。生涯独身を通した人達や配偶者を失った人達は、認知症の発症リスクが高い」と発表。
(University College London News 29 November 2017)
調査は、2016年の終わりまでに発表された15の関連研究データーを基に行われた。データーは、認知症のリスクにおいて、配偶者の有無の潜在的な役割を注視し、ヨーロッパ・北米・南米・アジアからの、80万人を超える参加者を対象としていた。
結果は、年齢と性別を考慮した後、データーを統合分析した。結婚していた人達に比べて、一生独身でいた人達は、認知症になる可能性が42%多くなることがわかった。
研究者達は、
「認知症になるリスクの一部は、一生独身でいた人達の中に、健康状態の悪さによってという説明が出来るかもしれない」
「しかしながら、1927年以後に生まれた人達を含む、もっとも最近の研究では、認知症になるリスクは24%を示している。これは、時代の推移と共に減少しているのかもしれない。はっきりとした理由はわからないが」
「伴侶と死別した人達は、結婚していた人達より、認知症にかかるリスクが20%高くなり、学歴が考慮されると、この関連性は、やや弱くなる」
「死別は、神経機能障害や認知能力と関係があるストレスレベルを促進しているようである」
「このような関連性は、パートナーと離婚した人には、見られなかった。調査の中で、この状態の人達は、少数だったからかもしれないけれどもね」
「更なる詳細な分析をしても、結婚している人達の認知症リスクは低い。-調査結果(到達した結論)
の頑強さ-を示している」と、示唆しながらも、「調査結果は、観察研究を基におこなわれており、原因と結果に関してしっかりとした結論を引き出すことはできない。死別や離婚の期間に関する情報不足など、いくつかの注意点がある」
「とは言え、結婚は、お互いにより健康なライフスタイル-運動をもっと増やしたり、健康的な食物を摂取したり、喫煙と飲酒を減らしたりするなど-を築こうとする全てが、認知症になるリスクを下げることと関連がある」
「カップル達の方が、単身者よりも、より健康との繋がりがあり、認知症への低リスク因子となる、社会との関わりを持つ機会が多くなる」と、指摘している。「結婚していない高齢者では、肉体的な健康を維持しつつ、社会参加を通して、精神的な刺激があることが、有益な事である。研究調査が、未婚の人達の間で、認知症予防の手助けとなることを期待する」と、Sommerlad博士は、締めくくっている。(訳tori3tori3)
(University College London News 29 November 2017)
婚活中の人も、結婚を決めている人も、分かれようと思っている人も、自分自らの意思で行ったことは、予期しない突然の別れより、気持ちがしっかりしているのかも知れません。
今年の、抱負は、「より健康的に暮らす」ことです。
その1は、休肝日を週3日、決行すること。
その2は、アクティブに歩き回ること。
その3は、薬やサプリメントに頼らず、バランスの良い食生活を維持すること。
一年間、どこまで、継続&達成できるのでしょう!?初日から、ちょっと不安!