結婚生活が長くなれば、「亭主元気で、留守がいい」と思う妻。逆に、「女房元気で、留守がいい」と、思う夫。お互いに、言い合いが出来れば、それは、かえって仲の良い証拠。ココロにすきま風が吹いているのか、隣の芝生が青く見える時期もあるし、見られている時期も・・・。「一番良くないのがウツウツと内に溜め込むストレス貯蓄タイプの夫婦」ですよね。
ストレスや嫌悪感を覚えている結婚生活が、死亡率や血圧に影響を与えることは、以前から示されていますが、中高年夫婦における、慢性的なストレスや不仲がお互いにどのような影響を与え合っているかという長期にわたる研究はなされていませんでした。
米国ミシガン大学(University of Michigan)のKira S. Birditt博士研究グループは、最高血圧(収縮期血圧)を判定基準として、夫婦の慢性的なストレスやギクシャクした関係が、夫や妻自身、お互いのパートナーの血圧にどのような影響を与えているのか、特に性別に違いはあるのか、という視点で調査を次のようにした。
(the Gerontological society of america Press Release 14 April 2015)
2006年度の全国縦断的研究の健康と退職に関する調査(Health and Retirement Study)で、夫婦、若しくは同棲カップル1,356組(計2,712名)の参加者を選び、2010年度の調査において血圧との関わりを分析研究した。
Kira S. Birditt博士は、「結果は、ストレスや嫌悪感を感じている夫婦仲では、先行研究と同様に血圧に影響を与えていた。夫婦を個別に見るのではなく、配偶者を全体として捉えることが、健康上大切である。特筆すべきは、結婚生活では、妻のストレスが夫に与える刺激の方が、逆の場合より大である」と述べている。「夫の方が妻への依存度が高く、妻のストレスが過剰になって、支えきれなくなったからだろう」と言い添えている。(訳:tori3tori3)
年齢が高くなるにつれ、夫婦の仲良し度が、カラダの調子や健康を大きく左右するようです。相手の健康は、自分自身の生活にも大きく関わってきます。「お互いに思いやりを持って生活するべし」ということなのでしょう。
特に、平均年齢も女性の方が86.61歳、男性の80.21歳に比べて6年程、長生きです。太っ腹な気分で、些細なことは、笑ってすませてしまうぐらいが、丁度良いのかもしれませんね。
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