教会コンサートのポスター

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フランスの温泉は治療が目的。

グレーの空にウンザリ気味のこの季節、春はすぐそことはいえ、パリは底冷えのする寒い日々がまだまだ続く。体を芯から温める、ポカポカの温泉が恋しいと思うのが日本人だが、フランスにも、17ヶ所の温泉地が存在する。フランスの温泉は、日本と違って治療が目的。リューマチ、心臓病などを治療するため、温泉水による医療設備が整っている。20日以上の長期滞在者には、社会保険で治療費が戻るシステムになっているという。

この温泉を利用するのは、患者だけではない。新鮮な空気と自然の環境の中、高級ホテルに滞在して、マッサージやアクア・エクササイズなど温泉水を活用したお手入れを楽しむ。疲労回復にもってこいの、リラクゼーション・バカンスとして、最近人気なのだ。

優雅に楽しめるのが、エクス・レ・バンやウリアージ・レ・バンなどの温泉。ウリアージ・レ・バンは、グルノーブルから7km程のところにある、ローマ時代から利用されていた温泉地。塩化物、硫化物、ナトリウムを含み、人間の血清と似た性質を持つこの温泉水は、お肌の悩み解消に適している。3つ星ホテルに滞在し、ジャグジー、キネ・マッサージ、泥パックなど4つのお手入れをする週末1泊コースは900₣[フラン]程。

また、フランス南部の温泉地ウジェニー・レ・バンには、この温泉水を利用し、アロマセラピーや薬草など、自然療法を主体とするエステティック施設がある。ダイエット高級料理も楽しめる贅沢なリラックス1週間コースは、6900₣[フラン]ぐらいから。

温泉地に行けなくても、水を利用したオリジナル化粧品は、パリのデパートでも購入できる。ウリアージは、温泉水のスプレー式化粧水、ボディクリームなど、フェイス&ボディケア化粧品が充実。アクアリアンスは、ガマルド・レ・バンの温泉水を利用したもの。

のどかな風景を楽しみながらのフランスの温泉。水着をお忘れなく!

(1997/6/15)
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