オステオパティが注目
骨の専門医が出版したダイエット本が話題になった2年ほど前から、フランスでは、骨に関する治療オステオパティが注目されている。フランス人の1割半が、オステオパティを受けたことがあるそうだ。患者の7割は、腰痛の治療のためだというが、骨粗鬆症の相談に訪れる女性も少なくない。
この骨ブーム(?)を反映してか、骨のトラブルを治療するコースを設けたタラソテラピーが増えている。骨粗鬆症予防には、適度な運動が大切。水中での運動は、体に余分な負担がかからず、楽しみながらできるので、最適だとか。また、海水は体内の血液供給を促すため、骨の質を改善するのだそう。
タラサ・オレロンのキュール・ヌーベル・ヴァーグは、骨粗鬆症、関節症、心臓血管のトラブルを減少させる治療コース。1日4つのタラソケアと3つのジム、3つの海水プールでのリハビリテーションの構成になっている。モン・サン・ミッシェルにあるブレヴィタルでは、骨粗鬆症コースがあり、治療に関する講義と個人別献立のアドバイスの他、運動を中心にしたタラソケアが受けられる。
スペイン国境に近い太平洋沿岸にあるタラサ・ピアリッツのキュール・カップ50は、ミネラル補給とリラックスによる骨の治療コース。ミネラル補給には、海洋成分と植物を原料にしたパック、リラックスには、エッセンシャルオイルでのマッサージなど1日5つのタラソケアが用意されている。
また、ブルターニュのラ・ポール・レ・パンでも、キュール・カップ50と名付けられたコースがある。1日5つのタラソケアは、アクアジム、プールでのリハビリテーション、マッサージ、水を利用したイドロマッサージ、ジェット・シャワー、海藻パック。
丈夫な骨は美しさの基本。パリジェンヌは体の奥底にも気を配るのである。
(1999/5/15)
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