1年5ヶ月の期間と2500万ドルを費やして補修改造
新しくなったユニオン・スクエアに、大きなクリスマスツリーが飾られて、灯がともった。ダウンタウンのショッピング街を彩るホリディシーズンの到来を意味する。ユニオン・スクエアは、ダウンタウンにあるショッピングディストリクトの真中に位置し、その四方を「ティファニー」、「サックス・フィフス・アベニュー」、「フェラガモ」、「ルイ・ヴィトン」、「グッチ」、「エルメス」、「ディオール」などの有名ブランド品店に囲まれている。その周辺には、ニーマン・マーカスやメイシーズといったデパートに加え、シャネル、バーバリー、ダンヒル、イエーガー、ディズニーストアなどが軒を並べて、地元市民のみでなく国内外からの多くの旅行客を毎日迎え入れている。
また、スクエアの西側に面して建つセント・フランシス・ホテルは、由緒ある伝統的なホテルでスクエアを飾るひとつの建物でもある。昼、サンドイッチとコークをもってランチをとったり、休憩時間を本を読みながら過ごすダウンタウンで働く人々のために。多少時間がずれても、なんとなく気持ちよくぶらぶらと時間が過ごせてしまう待ち合わせ場所に。ショッピングの合間の息抜きの場所として。週末、アーティストが自分の作品をところ狭しと並べるスペースとして。このユニオン・スクエアは沢山のファンをもっている。
このユニオン・スクエアは、2000年の12月に閉鎖され、1年5ヶ月の期間と2500万ドルを費やして補修改造され、今年の夏、新しい顔をみせてリオープンした。スクエアの地下には1000台の車を収容するパーキングスペースも用意され、2.6エーカーの広さをもつ。古くなってきたスクエアをもっと現代風に替える必要があるという、現市長の考えでこの補修改造となった。
この工事の前と後で同じなのは、中央にそそりたつDewey Monument(デユーイー・モニュメント)。それ以外は、すべて新しくモダンに。スクエアの北側中央には、ステージがつくられ、ちょっとした催しが開催できるようになっている。格安チケットを売るブースは、東側から西側に場所を移動して、小さなカフェが新しく東側にオープンした。天気のいい日に、椰子の木々と花々に囲まれて、ベンチやアウトドアに置かれたカフェの椅子に座ってカプチーノなんて。心の底からリッチな気分になってしまう!
2000年の年末、この工事のためにスクエアが閉鎖されてから、ニュー・イヤーズ・イブの日に、カウントダウンをするために集まる人々をみなかったスクエア。今年は、この新しくなったスクエアに、大勢の人たちが集まって、新しい年の到来をカウントダウンしながら迎えるのだろうか。