1999年1月の出来事
  • ユーロが通貨として導入
  • 地域振興券の発行が日本全国で始まる
おせち料理

おせちの感想は?

あけましておめでとうございます。皆様、どんなお正月をお迎えでしょうか。
こちらはクリスマスから年末にかけての期間に盛り上がるだけ盛り上がってしまうので、ニューイヤーズ・デイといってもごくごくあっさり、静かなもの。

クリスマス休暇には、日頃は離れている両親の家に出かけていた人も、久しぶりに子供たちや孫たちに囲まれて過ごした人も、すっかり通常の生活に戻って淡々と新年を迎えるケースが多いようです。お正月にゆっくりくつろぐ日本と異なり、こちらは2日からすぐに仕事がスタートしてしまうことにも関係しているのでしょうが、ちょっと味気なく、ものたりない気がしないでもありません。

でも、ここニューヨークは日本人が多く暮らしているので、あの「おせち料理」だって実はちゃ~んと手に入るのです。マンハッタンの日本料理店に事前に申し込んでおきさえすれば、それぞれに趣向をこらした立派なおせち料理を用意しておいてくれます。
それを年末の30日か31日にピックアップすればOK。
日本にいた頃は、「昆布巻きや伊達巻きなんてどこがおいしいんだろう・・」と思っていた私ですが、ニューヨークで食すとこれがまたしみじみおいしく感じるのですから不思議ですね。

今年は年末にバタバタとしてしまって予約する機会を逸してしまったのですが、去年はド~ンと(といっても100ドル程度の、日本の感覚からいったら簡素なものですが)はりこみました。
その際、いい機会だからと同じアパートメントのアメリカ人の友人夫妻を招いて、簡単な「元旦の膳」を整えました。この夫婦は日頃からわりと日本贔屓で、日本食にも親しんでいるのですが、おせち料理を目にするのはさすがに初めてだったらしく、やけに感動していました。

一応「おいしい」とはいっていましたが、味にはかなり抵抗があった模様。これは当然ですよね。まあ味はともかく、彩りの美しさと細工の細やかさに圧倒されていたようでした。
いちいち「この素材は何だ」「これにはどんな意味がこめられているんだ」と質問攻めにあって少々くたびれはしましたが、改めて日本の食文化の素晴らしさと伝統の厚みに気づかされ、ちょっと自慢でもありました。

今年が皆様にとってよき年でありますよう、切にお祈りいたします。

99/1/1
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