サンフランシスコでの雨

ほとんど雨という雨が降らないサンフランシスコ

雨の季節がやってきた。春から秋まで毎日のように晴れ上がり、ほとんど雨という雨が降らないサンフランシスコでは、冬という季節は裏庭や通りに沿って植えられた木々などが潤って生き返る、大切な雨の時期だ。

今冬は昨年12月に入ってから今年の初めにかけてかなり集中して雨が降った。年末、ダウンタウンの北側にあるテレグラフ・ヒルの地盤が崩れはじめ、そこに住む人たちとその丘の下に住む人たちが一時避難をしたほどだ。

もともと雨の少ないこの街では、これほどまでに降らなくても数日少しばかり激しい雨が降り続くだけで、あちこちの通りが水に浸ってしまう。入口に落ち葉やごみが詰まったために、雨量が排水路へ流れ込む水量を上回るためだ。
また、一旦地下に流れこんだ水が排水路の容量を越えてしまうのか、マンホールから地上に湧き出てくることもある。雨が特別に多い年でなくても、こんなことが毎年のように繰り返される。

この雨の時期には交通事故が目に見えて増える。街にある通りでもハイウエイでも、小さな接触事故から大きな事故まで様々な事故が発生する。朝夕の通勤時間帯には車の量が増えるだけに際立って事故が起こる。
雨が降ると道はスリップしやすくなる。ブレーキのききが違うし、ハンドリングも違ってくる。道に水が溢れていればなお更のこと。歩行者は傘やコートに身を包むから、雨が降ってどんよりした日には見えづらくなる。それに、視界が狭くなる。

雨という条件のもとで運転する機会が少ないからだろうが、こんな変化があるにもかかわらず、晴れた日に運転するのと同じ感覚でスピードを出したり、無理なハンドル操作で運転をしている人たちがいる。
逆に雨が降って運転しづらいと認識するやいなや、必要以上にスピードを落としておどおどと運転する人たちもいる。これは一年のうちのほとんどを"晴れ"という天気に恵まれて暮していればこその自然な成り行きだろうか。

極端に言ってこの時期しか雨を経験しないというこの街が、雨への対処に不慣れでも仕方がないのかもしれない。だから、そこに住む人たちも雨に慣れていないというだけのことだ。
雪に慣れない関東地区で、少しばかり降った雪のために、交通機関が乱れ、事故やけが人が相次ぐのと同じことだ。

とにかく、この冬、まだしばらくのあいだ雨の日がやってきそうだ。春がきて空がからりと晴れ上がる日が続くようになるまで、街に雨の被害がなく、安全運転で事故が無いことを願う。

(2006/01)
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