サンフランシスコの街の階段

歩く機会

坂の街として知られているサンフランシスコ。アパートやマンション、一戸建ての家があちこちの斜面に階段状に連なって並んでいる。こんな街を離れて、郊外にある家に移り住んでしばらくした人が、ウエストのサイズが大きくなってしまったと言っていた。

家や庭のサイズを考慮して市内から郊外に移り住む人は多い。家の間取りがゆったりとしたことを喜ぶ人たちがほとんどだが、よいことばかりではなさそうだ。その人が言うには、市内に住んでいるときには、なにしろ歩くことが多かったとか。
市内では車をもっていても駐車場を探すことを思えば、安上がりなのと便利さが勝るから、バスや地下鉄、ケーブルカーなど公共の交通機関を使うことがほとんど。公共機関がないところは自然に歩くことになる。あちらこちらにある急勾配な坂を上ったり降りたりと、運動をしようと意識をするもなにも、必要性にかられて動きまわっていた。

ところが、郊外に移った途端に便利な車に頼ることになる。郊外では駐車場を探す心配がかなりの割合で減る。また、公共の交通機関は頻度にしてもルートにしても市内ほど多く走っていないから、車に頼らざるを得ないこともあるが、家から会社の駐車場まで車。歩くのは会社の駐車場から会社の建物までだけ、なんていうことが多くなってしまう。
郊外にあるスーパーは大きな駐車場を完備しているから、買い物も勿論車で行くことになる。市内から郊外に移っただけで、たちまち歩く機会が減ってしまう。

同じような話を一人二人ではなく、複数の人たちから聞くと、歩くことの重要性をあらためて考えてしまう。たかが歩くことだけれど、馬鹿にはできそうにない。肥満の問題が大きく取り上げられ、脂肪や糖質の取りすぎが槍玉に上がり、いろいろな取り組みが掲げられているが、その影に隠れてあまり大きな声で言われていないのが、運動の重要性かもしれない。

ジムに通ったり、テニスをしたり、近所や公園でジョギングをしたりと、運動の種類は様々。これからあらためてこんな運動をしようとすると、ウィークディや週末のスケジュールを調節したりと、この運動のために追加の時間と努力が必要になる。

それに比べて、毎日しなければならない、きまった生活のリズムのなかに、歩くことを取り入れるというのはどうだろう。毎日、会社への道のりの一部を歩くとか、リズムの一部にしてしまえばそれを省くと次のことにつながらなくなる。

必要性にかられるだけに、追加の何かを加えるよりも実行が可能ではないだろうか。
それだけでウエストのサイズをキープできるとしたら、真剣に考えてみてもいいような気がする。

(2007/05)
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