サンフランシスコの遊園地

セットの総カロリーは600Kカロリー未満

サンフランシスコ市が昨年ある条例を可決した。子供たちにとって必ずしもハッピーな条例ではないかもしれないが、今年の12月から施行されることになっている。

ハンバーガーなどのファストフード店でだされる子供たち用のミールセットについて規制をしたもの。現状のままでは子供たちが体によくないファストフードを食べ過ぎてよくないという趣旨からのもので、子供を対象にして販売するセットは一定基準を満たしている必要があると決めている。セットの総カロリーは600Kカロリー未満、ナトリウムは640ミリグラム未満、脂肪は総カロリーの35%を超えない(飽和脂肪10%を超えない)、半カップ分の野菜あるいはフルーツを含むなどとしている。

日本に帰省したりヨーロッパへ旅行して常に思うことは風景が違うということ。歴史的な建築物やモニュメントの話ではなく、そこを行き来している人たちのことだ。アジア人は一般的に細身だし、イギリス人にしても、フランス人、イタリア人、スペイン人、誰もかれもアメリカ人に比べて細い。そんな人たちが街のあちこちを歩いていれば風景がかわってきてもおかしくない。旅行先からどこでもアメリカの空港に到着すると、周りをごろごろとした人たちがたくさん歩いているという全く違った景色に驚かされてしまう。

国別の全体肥満率を比較してみると、アメリカのその率に対して、スペインは半分にも満たないし、イタリアやフランスは三分の一にも満たない。日本などは十分の一ときている。こんな数字はその風景の違いを物語っている。

アメリカ全国平均で、肥満や太りすぎの部類に入る子供たちが約三割にも達するとの報告がある。子供のころの肥満や太りすぎは大人になってから肥満になる率を圧倒的に高くしてしまうという。幼いときからカロリーが高く脂肪を多く含むファストフードに馴染んでしまうととても危険だ。
でも、ファストフード店からすると、子供たちがそんな規制のある食べ物を好んで食べるはずがないというのが言い分だ。では、ほかの国にいる子供たちがそんな食べ物を嫌いだから食べないのかというとそうではない。何を食べたいのか、食べるのかというのは食習慣からくるもので、高カロリーの食べ物をとり続けていれば、それを美味しく思い食べたくなっても仕方がない。卵がさきか鶏がさきかといった話になってくる。

ファストフード店が利益を増やすために何を売りどんな販促活動をしても自由だと言えば自由だ。こんなファストフード店。子供たちを魅了してひきつけるために、セットに人気のあるおもちゃをおまけとしてつけたり、遊び場などを併設していたりする。だからこそ、子供たちに与える影響を真剣に考えてみる必要があるかもしれない。

どこかで規制をしないと、肥満化がどんどん進んで行く。こんなサンフランシスコの条例はその先手をいく解決策になるだろうか。

(2011/01)
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