1998年12月の出来事
  • 特定非営利活動促進法(NPO法)施行
  • イラクを米英が空爆
クリスマスのかざり

マンハッタンは別格として、ちょっと郊外に行くとニューヨークの夜の町並みは本当に暗いのです。こちらに来たばかりの時は、日本とのあまりのちがい、あまりの暗さに車でもこわごわ走っていたくらいです。今ではもうすっかりこのほの暗さに慣れてしまいましたけれどね。

ところが、12月になると、これが一変するのです。なぜかといえば、それぞれに趣向を懲らしたクリスマス・デコレーションで、多くの庭々がライトアップされるからです。
中にはキリスト生誕の模様を敷地いっぱいにストーリー仕立てにした家まであって、その意気込みたるや相当なもの。そのデコレーションの仕方によって「この家にはきっとまだ小さい子供がいるのね」とか「この家のマムはかなり神経質そうね」とかが自然と窺い知れて、それはそれで毎年なかなか楽しいものです。

12月に入ると週末は、かなり大きなもみの木を引きずりそうになりながら運ぶ車によく行き交うし、クリスマス・リースやオーナメント、そしてクリスマス・プレゼントを買い求める人々でモールというモールはごったがえしています。

私の住まいはアパートメントですが、12月1日の夜からは毎年必ず数軒の家のベランダは色とりどりの電球が瞬きはじめます。
我が家もベランダのライトアップこそしませんが、フレッシュ・リースやドア・デコレーションぐらいはするんですよ。毎年「私たちは一応仏教徒だし、クリスマスは本来関係ないよね。飾りつけも後始末も面倒くさいから、今年はやめようか」などと11月頃はいっているのですが、12月の声を聞き、周囲の家々が彩り始めると、もういけません。体も気持ちもクリスマスに一直線。せっせと飾りつけに精出してしまうのです。

今年のニューヨークは例年になく暖冬ですから、このままでいくと、ホワイトクリスマスはもちろん、あのキーンと冷え込んだ、何とも荘厳な空気の中で迎えるクリスマスは期待できないようですが・・・。

そうそうクリスマス・カードの残りも急いで書かなくてはなりません。日本の今年のクリスマスはどんな光景なのでしょうか。とにかくみなさま、素敵な心暖まるクリスマスをお過ごしください。
Wishing you a beautiful Christmas!

98/12/15
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