メトロのポスター

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アメリカ流美容法が注目

お洒落に自信満々だったパリジェンヌだが、このところ、アングロサクソン・パワーに押され気味のようだ。メイク、ビューティーの流行発信地も、ニューヨークが優勢。MAC、ボビー・ブラウン、アヴェダ、キールズなど、アメリカブランドの元気がいい。さらに、ボディ・ショップ、モルトン・ブラウンなどイギリスブランドも活躍している。これまでの常識をうちやぶり、新しいブランドにトライするパリジェンヌも増えている。

とはいっても、パリジェンヌの美容法には、それなりの”こだわり”があるらしい。たとえば、メイク。ブルーやグリーンのエキセントリックなネイルカラーに挑戦するロンドンっ子に比べ、パリジェンヌはかなり保守的。ボルドーやレッド系に人気がある。また、色をおさえたベージュ系アイシャドーやリップで、ナチュラルメイクに凝るニューヨーク娘だが、パリでは、ベージュ系アイシャドーとレッド系リップで小粋に仕上げるのが○とされているとか。

決定的に違うのが、ボディケアの方法だ。アロマテラピーには積極的なロンドンっ子たちは、それ以外のケアとなるとかなり手を抜く人が多いため、ちょっと番外。とにかくボディに気を遣うのは、ニューヨーク娘とパリジェンヌということになる。ご存じの通り、アメリカは健康と美容のために、ハードな手段を取り入れる。
ジョギング、スポーツジムと彼女たちの生活は忙しい。さらに、過激なダイエット、ビタミン補給と、徹底的に自分の体を管理するのが好きなのだ。清潔好きでもあるため、ボディの汚れをしっかり落とす、研磨剤(?)の人気もすさまじい。一方、パリジェンヌはダイエットにだって苦しい努力を選ばない。彼女たちの味方は、やせるクリームとマッサージ。ボディケアに関しても、いい気分を実感しなければいけないのである。

ニューヨーク、ロンドンの情報をうまく取り入れながらも、自分のペースを崩さない。これがパリジェンヌ式新しい美容法のようだ。

(1998/11/15)
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