シャン・ド・マルス公園

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今年の秋は、コスメティック・メニュー。

エンジンがフル回転し始める10月のパリ。学校はもちろん、オペラ、バレエ、展示会のシーズンが再会する季節でもあり、イベントが目白押し。そして、食欲の秋でもある。

様々な種類のきのこ、狩猟解禁時だけ味わえるジビエ(野鳥獣)料理、おいしいワイン。さて、最近のパリジェンヌは、おいしい」化粧品に熱を上げている。体に栄養を与える食物は、肌を美しくする。というわけで、お馴染みの食材を利用したスキンケア化粧品が続々誕生しているのだ。

エスティ・ローダーから新発売のニュートリシャスは、ヨーグルト感覚のライトなクリーム。乳清のプロティン、乳ペプチドが、肌の奥まで浸透し、活力や抵抗力を強化する。フィトテラピーのフィト・レは、かわいい牛乳瓶に入ったヘアのためのミルク・コンディショナー。髪に栄養を与え、美しい仕上がりに。コーダリーからは、フランスのブドウの種を使ったフェイスとボディ用化粧品が各種登場。ボルドーの大学で研究開発されたもので、肌を刺激から守るだけでなく、皮膚細胞を正常に整え、老化を防止する作用がある。

北極の水を利用した画期的な化粧品アイスリーを発売したのがカリタ。酸素、海洋成分、糖分などを含む20万年の歴史を持つ純粋な水は、肌に高貴な美しさを与えるという。ミネラルたっぷりの化粧品は、ヘレナ・ルビンスタインのフェイス・スカルブター。肌を若返させるリン成分を配合している。
オルラーヌからは、小麦胚芽、大豆のプロティンを配合した引き締め効果バツグンの化粧品プログラム・フェルメテ・リフティング・ベジタルが登場。また、スタンダールのソワン・ラジュニサン、ロックのアクション・ムビリオズ・アンティ・アジは、ハチミツを配合した老化防止化粧品。

今年の秋は、コスメティック・メニューに頭を悩ますグルメなパリジェンヌが増えそうな気配だ。

(1997/10/1)
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