海藻が化粧品などの美容製品にも活用
SUSHIは、スノッブなパリジェンヌに人気のメニューのひとつ。寿司に欠かせないのが海苔だが、ひと昔前までは、変な食べ物とされていた。しかし、最近、海藻のお肌への効果が見直されている。
人間の皮膚細胞の性質は、海水の成分ととても似ているのだそう。海水の中で育つ海藻には、ビタミン、オリゴ・エレメント、ミネラル、プロテインなどがたっぷり含まれ、これらの栄養素は、お肌を美しくするために必要なものとほぼ同じなのだという。海苔をはじめとする海草類は、ブルターニュ地方で生産されている。これらの海藻類は、食用としてだけでなく、化粧品などの美容製品にも活用されている。
クラランスのセラム・ミュルティ・コンフォール、ゲランのオデリー、シャネルのイドラ・システム、ダニエル・ジョバンスのエコセアンヌにも海藻類が含まれている。ガレニックのオフィセシリーズは、皮膚細胞の新陳代謝を早め、6週間後にはみちがえるようなお肌にし、リエラックのシステミックは、海藻の効果で肌の老化を防ぐ。
また、ボディ用として、タラソテラピーで知られるテルム・ド・サン=マロのボディローション、エミュルション・コレポレル、デコレオールのボディ用アルガロム、海洋成分を豊富に使った化粧品フィトメールのハンド用クレーム・マンなども。
海藻のもう一つの魅力は、痩身効果があること。この秋発売された、ブルターニュの新鮮な海藻に植物エキスをプラスした飲み薬ゴエフォルムは、エネルギーを補給し、不眠を解消、さらに痩身効果もあるという。
フィトメールのセクション・マンスゥールや、テルム・ド・サン=マロのジェル、タルゴのマッサージ用タルゴ・マンス、サノフィのリポファクトールなど、バラエティに富んだ製品が揃っている。海藻に馴染みの深い我々は、一歩リードといったところ。
あらためて海の自然の力に感謝したい。