リラックスして美しくなる
太陽が明るく輝く春がやってきた。イースター休みを皮切りに、バカンスシーズンがスタートしたともいえる。この時期、旅行会社の広告が、地下鉄の駅にあふれるのだ。
フランスのバカンスのひとつに、”リラックスして美しくなる”タラソテラピーがある。しかし、ここ数年、タラソセラピーに代わって、テルマル(温泉)がブームになっている。温泉といっても、日本のとは大違い。リッチなホテルに最低1週間は滞在し、個人個人の目的に合わせ、さまざまなお手入れが満喫できるのである。
フランスには、肌にいい水として知られる温泉地があり、オリジナル化粧品も発売している。これらは、パリの薬局系化粧品ショップで購入でき、パリジェンヌに隠れた人気だ。パリから電車で1時間半程のところにあるラ・ロッシュ・ボゼイは、専門医師の管理のもと、治療を前提とした温泉。
ここの水を使った化粧品は、敏感肌の人にも安心して使えるものばかり。イタリア国境に近いグルノーブルの近くにあるユリアージも、肌を美しくする温泉として知られている。高級レストランも備えたグランド・ホテルで週末だけ過ごすコースもあり、気軽に利用できる。ユリアージの化粧品は、かなりポピュラーだ。
また、ボルドーとピレネー山脈の中間あたりは、フランスの温泉地帯ともいえる。ユジェニー・レ・バンは、ダイエットコースも充実した贅沢な温泉リゾート地。スペイン国境の海に面した町ピアリッツのテルム・マラン・ド・ピアリッツは、タラソと温泉をミックスしたお手入れで、エデルというオリジナル化粧品を発売している。
温泉人気はフランスだけではない。イギリスでも、各地に贅沢なスパ施設がオープン、イタリアのトスカーナも、温泉地として有名だ。
買い物中心の旅行はやめて、のんびりヨーロッパ温泉ツアーというのも、なかなかオツなものだと思うけど・・・。如何?