半分以上が、ほとんど毎日メイク
日本と同様、フランスも10代の子供たちが、経済を支える重要な消費ターゲットとなっている。美容業界も、例外ではない。フランスの女の子たちは、かなり早い時期から、「きれいになること」に芽生えるらしい。15才になるまでに、75%の女の子がメイクを始めるという。12才未満で化粧にハマる超早熟の少女は12%。
彼女たちの半分以上が、ほとんど毎日メイクをし、94%の女の子が、3種類以上の化粧品を使っているそうだ。少女たちの必須アイテムは、マスカラ、アイライナーかペンシル、マニキュア、口紅よりリップグロス、ファンデーションよりパウダーが人気だ。メイク用品の予算は50₣[フラン]。スーパーマーケットで買える、ジェミー、ブルジョワといったブランドは、手頃な価格でしかも色も豊富なため、彼女たちの強い味方、シャルリー・アン・パルティキュリエでは、ジュニアを対象にしたメイクレッスン(2回分350₣[フラン])も行われている。
思春期の悩みといえば、毛穴の黒ずみとニキビ。ニベアから発売されたビオレの小鼻パックが、フランス娘たちのお助け商品。おませなパリジェンヌは、10代でエステティックサロンに通う。アンスティテュ・シルヴィ・グラギエ・クリニックでは、20才未満コース(1時間280₣[フラン])があり、レブロンは、ニキビ専用コース(1時間540₣[フラン])を設けている。また、ランコムでは12~18才のお客(?)に限り、全てのコースが20%オフ。
フランスの女の子が香りに目覚めるのも、10代から。セクシーなママの香りとは対照的な、爽やかでフルーティな香水がお気に入り。ミュグレーのエンジェル、ゴルチェ、ケンゾーのH2O、カルバン・クラインのCKOneが、彼女たちのリストに上がる。
プチ・パリジェンヌたちは、大人顔負けの好奇心で、美しくなっていくのである。