アジア向けに開発されたホワイトニング化粧品が人気。
「シミ、ソバカスを防ぐホワイトニング化粧品が、日本では爆発的な人気」フランス版エルで、日本人の色白願望が紹介されたのは昨年秋のこと。フランスの化粧品メーカーは、日本などアジア向けにホワイトニング化粧品を販売しているが、パリで手に入れるのはほとんどムリ。でも、このホワイトニング現象が、ジワジワとパリにも広がりつつある。
様々な肌の色を持つ人が住んでいるパリ。「色の白いのが美しい」と言えないのは当然だ。
今、ライフスタイルのキーワードとなっているのが、”トランスペアレンス(透明感)”。ナチュラルな食事、自然派化粧品、爽やかな香り・・・。パリジェンヌの生活は、どんどん自然に近づいてくる。もちろん、素肌に対してのこだわりも、”透明感”の追求ということになる。ストレス、大気汚染、紫外線などが原因による肌のくすみを減らし、ナチュラルで透き通った肌色を取り戻そうというのだ。
最近では、その種の化粧品が続々登場している。日本で話題のホワイトニング化粧品(資生堂)、明るい肌色を強調させるメイク下地(アニエスb)をはじめ、ゲランのパーフェクト・ライト、ニナリッチのタン・リッシュ(日本未発売)、ロシャスのスクレ・ドリウッド(日本未発売)など、ファンデーションも、輝きのあるブライトな 顔色に仕上げるものが、各社から競って発売されている。
さて、透明感のある素肌作りには、体内からも改善するのがより効果的とかストレス、疲労、栄養の摂り過ぎは禁物。炭酸を含まない水や緑茶をたくさん飲み、ニンジン、セロリ、トマトなどの野菜ジュース、ほうれん草、ブロッコリーなどの色の濃い野菜を十分摂取する。また、消化を良くするため、ビフィズス菌も欠かせないとのこと。
太陽が明るくなる季節、”色の白いは、七難隠す”がパリでもブームになりそうな気配だ。