お風呂にゆっくり入る習慣が、フランス人にも見直されている。
パリにもちゃんと春分の日があり、今年は3月20日から季節は春に変わった。軽やかな春服に合わせて、すっきりスリムな体に!というわけか、このところダイエット記事が雑誌をにぎわせている。エクササイズや食餌療法は、アメリカが一歩リードし、世界各国で注目されているダイエット。フランスの女性(男性も!)は、これにプラスしてスリミング・コスメを取り入れるのが最近のトレンドだ。
ヒップ周辺のキャピトンを解消し、キュッと引き締めるスリミング・コスメの登場で、歓喜した女性も多かったはず。フランスでは、毎年購買量を伸ばし、1994年から95年の1年に、15.5%もの売り上げ増があったという。各化粧品メーカーの研究も進み、さらに効果のある新製品も続々誕生。この春も見逃せないスリミング・コスメがいっぱいだ。
元祖ディオールのスヴェルトが、独自に開発した新成分を配合したニューバージョン、スヴェルト・パーフェクトを発売。充実したボディケア商品で知られるビオテルムからは、細胞を活性化し、肌を引き締めるポロフィラップ。
フルーティな桃色のジェルは、エクササイズ後に使用すると効き目あり。薬局でのみ販売しているサノフィのリポファクターは、沈着した脂肪を徐々に取り除き、正常な状態に戻すという優れもの。
その他、クリニークのファーム・ビリーヴァー・ボディトーニングトリートメント、ヴィシーのセラクティア・ドレナージ、シスレーのフィト・ジェル・マンスゥールなども。
小さなブティックも食料品屋も、ワインショップもレストランも、日本の門松のように柊の木を使った飾りを店の入り口につけ、店内も赤と緑でクリスマスのムードいっぱい。見て歩くだけでも楽しい気分になる。
もちろん、スリミング・コスメだけで、痩せようとするのはムリ。このテの製品には、主に3つの働きがあるとされる。肌をなめらかにしハリを与えること、キャピトンを減少させること、そして、過度の脂肪を取り除く作用。あくまでも、補助的に使用するのがおすすめのよう。
苦しいダイエットにも贅沢なひとときを。フランス人らしい発想といえる。