comedie studio champs elysees

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描いて消せるインスタント入れ墨

肌の露出が増す夏。今年は、パリでもボディペインティングが話題となっている。入れ墨というと、日本ではマイナーなイメージがあるが、外国ではちょっと違う。お洒落な感じがするのか、自慢げにみせびらかすパリジェンヌもいるほど。好きなときに描いて消せるインスタント入れ墨なら、もっと手軽にでき、セクシーということらしい。

赤く染まるヘンナを使って手に美しい模様を描く入れ墨は、マグレブ(北アフリカ)の女性たちの伝統的な習慣。男性を誘惑する化粧法のひとつとして、今でも、女性たちに親しまれている。モロッコでは、手の平を真っ赤に染めたり、手の甲と平にきれいな模様を描いた人に出会うことがある。フェズやマラケシュなどの観光地では、旅行者も気軽にヘンナの入れ墨が楽しめる。

さて、入れ墨の方法だが、粉末のヘンナに水と薬品を加え、クリーム状にしたものを、針のない注射器に入れる。ヘンナを押し出しながら、手の上に繊細な図柄を描いていく。できあがったら、完全に乾くまで半日ほどそのままにし、ヘンナを洗い流す。石鹸で洗った後でも、描かれた図柄が、赤い染め模様となって、肌にくっきり残るのだ。一度染まったヘンナの入れ墨は、2週間ぐらいは消えずにそのまま。ヘンナの粉はいたるところに売っているし、簡単に仕上がる模様パターンもあるので、持ち帰って楽しむことも可能。パリでも、モロッコ風のヘンナの入れ墨が体験できるところがある。

さらに、ロシャスのアール・タトゥー。エステー・ローダーのタトゥー・トワ、ロレアルのクレア・タトアージなどなど、入れ墨ブームにのって、各社からもタトゥー(入れ墨)化粧品が発売されている。

エキゾチックなボディメイクは、焼けた夏の肌の新しいアクセサリーとなったようだ。

(1998/7/15)
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