ブトン(ニキビ)は、お肌の大敵。
画期的な日本製品が注目されているヨーロッパ。それは、美容の分野にも浸透しているようだ。
2年ほど前、日本で一世を風靡した「小鼻の黒ずみをとる」パックが、この夏、ロンドンではbiore、パリではニベアからClear-UpStickという名前で登場した。黒ずみはニキビの一種。フランス語でブトンと呼ばれるニキビは、パリジェンヌにとってもお肌の大敵だ。
ヴィッシーのパッチ・エクスプレス・ノルマドルムとカスタリアのコスメパッチ・ドルモプュルは、寝る前にできてしまったニキビに貼る透明な絆創膏。朝までにニキビを乾燥させるという優れもの。ヴィッシーからは、ニキビを目立たなくカモフラージュする色つきクリームも発売されている。局部的な消毒には、エッセンシャルオイル入りのスティックタイプがおすすめ。
ガレニックのコンサントレ・スペシアル・アンペルフェクシオン、パイヨのスティック・クブラン・プュリフィアン、サミュエル・パーのスティロ・コレクトゥール・オ・ズイール・ゼッセンシエル、リュステーヌのバクトロール、ニュートロジーナのスティック・トレタン・タンヴィジブル・ヴィザージなどが販売。
ニキビとまではいかなくても、夏になるとテカテカ光るオイリー肌を気にするパリジェンヌも多い。サラッとした肌を保つ化粧品も、この時期の必需品といえるようだ。ランコムのTコントロールはじめ、ランカスターからは植物エキスとミネラル配合のスキン・ピュール・シリーズ、ビオテルムはオリゴエレメント入りビオピュール、ロレアルからは、保湿効果があってマットに仕上がるプレニトュード、スイスのメーカーのジュベナからはスキン・マランヌと、今年は種類も豊富になった。
ワールドカップににぎわうなか、フランス人たちは夏のバカンス計画で忙しい。旅行の化粧品リストには、テカリ予防、ニキビ対策のコスメも含まれているに違いない。