グルネル通りの釣り具店

グルネル通りの釣り具店

「ブロンズの肌=バカンス」

本格的なバカンスシーズン到来の7月。この長期休暇のために、ガマンして働いていたフランス人が、思い存分エンジョイする季節だ。

この頃から、パリの街には美しく日焼けした人々が増え始める。「ブロンズの肌=バカンス」の公式が示すように、日焼けした姿は「私、素晴らしい休暇をすごしたのよ!」と、ライフスタイルのリッチ度を証明する鏡なのだ。
ただし、ただの日焼けは何の意味もない。ピカピカと輝くエキゾチックな彫像になるのが理想的。日焼けをブロンザージュ(ブロンズになる)と言うのもそのため。過度な日焼けは皮膚ガンなどの病気につながるという恐怖もある。バカンス地として人気の山や海は日射しが強烈。どうやって紫外線から肌を守るかが、お手入れのポイントになっているようだ。

この時期に続々と登場する夏の化粧品もUVAとUVBを徹底的にカットするものが多い。強い日射しから肌を守るお手入れ方は年齢に関係ないという。若いから大丈夫と考えるのは禁物だ。フランスの雑誌では、子供の日焼けケアも大切とし、ロックやニベアなどが、子供用日焼けケア化粧品を発売している。

一足先にこんがり小麦色になりたい人には、セルフタンニング化粧品が便利だ。色白美人がもてはやされる日本に比べ、フランス女性はこの手の商品を大いに利用しているようだ。クリームタイプスプレーなど種類も豊富。顔だけでなく、ボディ用も充実で、自宅にいながら、全身リゾート日焼けが楽しめる。バカンスに行けないパリジェンヌにとっても強い味方だ。

1年分の太陽を全身に吸収して、また来年のバカンスに備えるパリジェンヌ。年1回のエネルギー充電は、私たち日本人にも必要なことだけど・・・。

(1997/7/1)
こちらの記事もお役に立てるかもしれません。