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ベイエリアに多いSNS企業

インターネットのコンセプトが考え出されたのは40年以上も前のことだという。いまでは、最新情報を取得したり、リサーチをしたり、切符を買ったり、ほしい物を探したりするために無くてはならないもの。
インターネットのない生活なんてとても考えられない。でもコンセプトが思いつかれたときに、どれだけ幅広く浸透するのか、どんな使われ方をするのか、どんな問題点を生むのかまでは、予想もつかなかったのではないだろうか。

Twitter や Facebookといえば、誰もが知っているソーシャルネットワーキング、ブログサイト。インターネットならではの産物ではないだろうか。友達の輪を広げるためにあるだけでなく、ティーンエージャーにとっては友達の輪を確立して仲間意識を刺激する道具となっている。

あまりにもサイトに入り込むために中傷メッセージや脅迫めいたメッセージなどによって、心を傷つけられる若者たちも少なくない。こんな危険因子をもつサイトは壊れやすい若者たちを自殺などに追い詰めてしまったりもする。それでも面白さと便利さのために多くの若者たちが気軽にどんどん飛び込んでいく。

サイトには個人情報を書き込んで自分らしさを表現する。でも、その情報がどんな使い方をされるのかを、みんながみんなよく理解しているわけではない。書き込まれたうその情報によって、新しい友達を求めて会う約束のはずが犯罪などに巻き込まれたりする悲しいケースを聞く。
ほんとうの情報を書き込む場合にも問題がでてくる。アメリカでは、なんでもオンラインの口座を開く際にはパスワードのほかに、セキュリティ用として本人に関連した情報を追加で登録しておく。

誕生日はいつ、好きな食べ物は、どこの町で生まれたのか、いつ結婚をしたのか、母親の旧姓は、ペットの名前は、などといった個人情報だ。
パスワードを忘れて新しいパスワードを再度設定したり、口座について質問や変更をしたいときに、必ず聞かれるもので、本人でなければ答えられないという発想の上にたっている。

ところが、主要な使用者であるティーンエージャーは社会のなかで個人情報がどれだけ重要なことなのかがわかる前に飛び込んでしまうから、そんな質問項目の答を両親の情報を含めて本人のプロフィールのなかに書き込んでしまったりする。
そこに書き込んだ情報はインターネットをとおして遠く広くワールドワイドで放出されていることになるけれど、情報は仲間うちだけでシェアされるものと勘違いしてしまっていることが多い。

会社Twitterはサンフランシスコにある。Facebookはこのベイエリアにある。ハイテク絡みで、しかも個性的。この土地柄だからこそ生まれた新しいコンセプト。適切な情報交換によって友達との関係を再確認し、またより強くすることができる。

でもそこにはいつも落とし穴があることを知って、頭のなかでルールを作っておいたほうがいいだろう。そして、友人とのコミュニケーションの手段として、うまく正しく、そして楽しく使っていきたい。

(2009/11)
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