1998年7月の出来事
  • 日本初の火星探査機「のぞみ」が打ち上げに成功
  • 香港国際空港開港
スーパーマーケットの野菜

「佐藤錦」が懐かしい

ちょっと盛りは過ぎましたが、今こちらでは「アメリカン・チェリー」がスーパーマーケットなどの店頭で無造作にドーンと陣取っています。
3~4個で$1(円安がずいぶん進んでいるようで、$1の価値も日々変わりますが)のオレンジなどに比べたら、こちらでも決して安くはありませんが、まぁ日本でありがたがって食べていた頃を想えば、心おきなくふんだんに食べられます。

お味の方は、好みにもよるでしょうが、山形産のさくらんぼのあのデリケートな酸味には遠く及ばないように、私は思いますが・・。あぁ、懐かしいな、「佐藤錦」の味。

「アメリカンチェリー」はともかく、改良につぐ改良が施された日本のくだものの味に慣れてしまった身には、こちらのくだものは総じてまずい。味も形も洗練されていないというか何というか・・。そう、「野育ち」という感じ。大雑把な人たちによって生産されているのですから、当然といえば当然なのですが。

でも当初は「何これ?」とただただまずくしか感じられなかったものも、月日が経つほどに妙な味わいを覚えるものなのですね、これが。改良が加えられていない分、素材そのものの味が生きているとでもいうのでしょうか。
「昔、子供の頃に食べていたりんごやメロンは、確かこんな味だったよな」なんて。これはくだものだけに限らず、野菜も同様。みんななんだか昔っぽい味がするのです。よくもまぁスクスクと野放図に育って・・という感じ。すごく自然でワイルドなところが、好ましいとさえ思える今日この頃です。

それともうひとつ好ましく感じるのは、大体どのお店でも、野菜やくだものが量り売りされていること。日本のような何でもかんでもトレーに入れてラップしてというパック売りは、あまり見かけることはありません。だから、バナナなんかも勝手に房から一本とってキャッシャーのところへ行けるし、余分なものを無理やり買わないですむのがありがたい。まぁその分キャッシャーでいちいち計量するので、清算に時間がかかるのが難点といえば難点なのですが。

それとキャッシャーの人がお客に「これ何?ワンパウンドいくらなの」なんて聞いていることがしょっちゅう。これじゃ時間がかかるはずですよね。もう慣れっこになってしまったけれど、もうちょっと社員教育を徹底させるわけにはいかないもんでしょうかね。
これじゃ日本じゃ通用しませんよね、全く。

98/7/1
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