30.たまにはゴージャス・ランチを。「1998 ニューヨーク レストランウィーク」と銘打った特別の７日間。

プリフィックス ランチが全て19.98ドル

ニューヨーク名物の真夏日が続いています。でも、日本に比べればやはり湿度が低いせいか、ちょっと木陰に入るだけでグンと心地よくなるのでなんとか凌いでいます。
道行く人々は、いつにもまして水分補給に余念なく、清涼飲料水のペットボトルをガブ飲みしている姿が目につきます。

暑くなるとなんとなく食欲が落ちてしまうのは万国共通でしょうが、ここニューヨークでは６月２２日から２７日までの１週間は、暑さによる食欲不振もなんのその、グルメやグルマンたちの天下でした。
というのも、この１週間は「1998 ニューヨーク レストランウィーク」と銘打った特別の７日間だったからです。

これは、ＮＹ市内のトップレストラン114店のプリフィックス ランチが全て19.98ドル(飲み物、Taxは別ですが)で楽しめるという毎年この時期恒例のイベント。
いつもはホットドックやハンバーガー、またはサラダだけ・・なんていう簡単ランチですませている「締まり屋ニューヨーカー」たちも、この時期を逃してなるものかと予約の電話をかけまくっていました。

なんせ味も折り紙つきなら、お値段の方もなかなか立派・・というトップレストランばかりですので、日頃はランチといえども簡単には足を運べない人が多いのです(もちろん私も含めて)。
レストラン側にとっては、店内は混雑するし、赤字覚悟の奉仕なのでしょうからあまりメリットはあるとは思えませんが、毎年この１週間を心待ちにしている多くの庶民のためのボランティアなのでしょう、きっと。

今年はタイミングをはずしてしまって、私自身はどのレストランにもでかけませんでしたが、周囲ではずいぶん盛り上がっていましたよ。「あのお店は味が落ちた」とか「インテリアは前の方が品があった」とか・・勝手なことの言い放題。でも、それが楽しいいんですよね、みんな。

それにしてもニューヨークっていうのは、粋なはからいをしてくれるところですよね。
ちょっとおしゃれで、ちょっとおちゃめで・・。東京などではこんなイベント聞いたことありませんものね。