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ニューヨークシティーゲイ&レズビアン プライドパレード
暑いニューヨークを見限って、人々は思い思いの避暑地に逃げ出しています。うちのアパートメントも心なしかガランとしているような気がします。
さて、そんな中、6月28日にはゲイとレズビアンの権利を主張する「ニューヨークシティーゲイ&レズビアン プライドパレード」が灼熱の太陽のもと、今年も熱く賑々しく繰り広げられました。
マンハッタンの5番街からダウンタウンに向けて練り歩くこのパレードは、権利主張など本来のテーマはさておき、もはや真夏の風物詩としてすっかり定着、認知された感があります。
ニューヨークを中心に、アメリカ各地から数々の団体がマンハッタンに結集。思い思いのコスチューム(これがかなり凄まじい。個性的といえばいえるが、悪趣味としか形容しがたいものもかなりある。確かにインパクトはあるが、あの美的センスはどうしても許せないという人も多い。私もそのひとり)に身を包み闊歩する姿は、まさにド迫力。金粉を体に塗りたくり、サルサで盛り上がる団体などもいて、興味本位で見物にいった私など、炎天下の暑さと相まって、ちょっとクラクラしてしまいました。
ニューヨークは、ゲイやレズビアンの人達にとって世界一の解放区といわれていますが、現実はまだまだ偏見や差別が歴然とあるのでしょうね、きっと。
でも、うちのアパートメントの真上の部屋には、ついこの間までゲイカップルが住んでいたし(深いおつきあいはなかったけれど、たまに逢えばいつもニッコリ、とても感じのいい人達だった)、よく知っている会社の女社長は長年女性パートナーと暮らしているし.....こういう日常的な現実に、私自身は全く抵抗がありません。他人に迷惑が及ぶわけでなし、一番いとおしいパートナーと暮らすことが人間の幸せの基本だと、常々私は思っているからです。
ただ、たまたま私は兄弟姉妹など身内にカミングアウトされた経験がないので、こんな呑気に構えていられるのかもしれません。宗教問題などもからんできたりして、本当はもっともっと根が深い問題なのでしょう、きっと。
このパレードの賑々しさの裏に潜む、悲しさや苦悩を垣間見た想いがしました。
うーん、みんな、なかなか大変なんだ。