サンフランシスコのブルーエンジェルズ

Fleetとは、グループをなす船隊、艦隊や、飛行機。

太陽に反射して光るネービーブルーの機体に1から6と番号が刻まれた6機のブルーエンジェルズが豪快なジェット音とともに青い空を突っ切った。10月10日から13日まで、Fleet Weekと称して、市内でエアーショーや、海軍のシップツアーが行われた。Fleetとは、グループをなす船隊、艦隊や、飛行機のことを意味する。この週末、飛行機や船のイベントがあったというわけだ。

その中で、ブルーエンジェルズのショーは、なんと言っても主役。6機のブルーエンジェルズが1機を先頭に、その後ろに2機、またその後ろ三列目に3機と続き、その間隔は前後、横ともに物差しで計ったかのように、同間隔で全体6機で三角形の形を作り上げ、市内上空にあらわれると、そこらじゅうにいる観客から、そのジェット音に負けないぐらいの大きな喝采が湧き起こった。
それから、6機のブルーエンジェルズは、二つや三つのグループに分かれて、様々なフォーメーションを組んで観客を魅了した。

ダウンタウンのビルの合間を疾風のごとく飛びぬける機体。三機が遠く離れた三方から一点に向かって集まり、ぶつかる直前に同時に飛行方向を変更して、90度、直角に上昇。空の終点まで突き上げるかのように飛ぶ。まるで、宇宙にでも飛び出してしまうほどのスピードだ。そして、空に湧いた噴水のようになって、3機が再び三方向に分かれる。

要するに、同間隔を保って直角に空を上っていた3機が、花が咲くかのようにその間隔を突然開き機体の腹を上にして、パイロットはさかさまになって遠方に向けて飛び去る。そのときに、ジェット雲を噴き出しながら飛びぬけるために、空にきれいな噴水の絵が描かれる。空のペインティングだ。

二機が一緒に空の果てまで上ったと思いきや、二枚の木の葉のごとく、ぐるぐると回転しながら落下飛行をする。一定の高度まで下がると、二機は突然飛行パターンを変えて地平と平行になって、お互い全く逆の方向に飛び去る。パイロットは目が回らないのだろうか。
神業のようだ。6機そろって、低高度でこちら側に向かってくるときのシーンは壮大。まるで光のように頭上を真後ろに走る。そのあとを耳の鼓膜を激しく震わす轟音が追う。あまりの速さに、機体のはらに書かれた、黄色い模様さえも判読できない。一時間あまり続いたショーのあいだ中、ブルーエンジェルズを追いかけて上空を見つづけていると、さすがに首が疲れてしまう。
でも、その豪快なショーは、その価値ありとばかり、観客のほころぶ顔からもその満足度が伺える。来年のショーが待ち遠しい。

(2002/11)
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