サンフランシスコのデモ行進

サンフランシスコとアメリカ全般との気質の違い

様々な言葉を書き留めた大小のプラカードをもって、市民が一斉にデモ行進をした。ブッシュ大統領とアメリカ議会が決定したイラク攻撃に対しての反対デモだ。ダウンタウンのエンバーカデロ通りが交わるマーケット通りから市庁舎に向かって、約4万人が行進した。

このアメリカの決定に反対するデモは、同日、ワシントンDCや東京、ドイツでも行われたようだ。どうせ、反対をするなら一斉にまとめてやって、反対の意思をより強力にアピールしようということだ。
それぞれにデモが行われた都市は、イラク攻撃を良しとする決定に反対をするという強い意志のある都市が選ばれたということなのか。11月にある総選挙を10日後に控えての大きなデモだ。

サンフランシスコのイベント情報満載のサイトSF Gate(http://www.sfgate.com)に、最近の出来事に関連した質問が毎日載せられる。そのサイトを訪問した人がそのサーベイに参加して答を送り、その結果が随時サイトの載せられていく。
アメリカ議会がイラク攻撃を承認した次の日のサーベイ結果は、攻撃に備えるべきだ―29%、攻撃賛成に対して抗議すべきだ―52%、UNの決定を待つべきだ―8%、別に何もしない―11%となっていた。アメリカ議会のその決定に関して、アメリカ全土を対象としたサーベイでは、その決定に賛成者が6割以上という結果を示していたのに対して、サンフランシスコでは、半数以上がむしろその決定に対して反対をすべきだという結果を示している。サンフランシスコとアメリカ全般との気質の違いが現れている。

アメリカでは、選挙権を持つ人は全員、どの政党を支持するのか登録をするシステムになっている。その登録をしないと、選挙に参加できない。サンフランシスコは、カリフォルニア州の中でも特に自由主義者が多い土地柄。アメリカの中でもカリフォルニア州は自由主義者が多いところにもってきて、その中でもサンフランシスコは飛びぬけているといったところ。
(サンフランシスコ:無所属―24% 民主党―55% 共和党―13% その他―5%/カリフォルニア州:無所属―15% 民主党―45% 共和党―35% その他―5%)

4人にひとり、何とサンフランシスコに無所属の人が多いことか。それぞれのメジャーな党派の方針や考え方がいやなのか、それとも、いろいろな視点でものを考えたいために、ひとつの党に限って支持をしたくないということなのか。
同性愛者に対して寛容なサンフランシスコ人をみても、その気質が、どこか他のアメリカの都市とは違うように思える。

いろいろなことについて、オープンであるとともに、正しくないと思うことには、徹底的に反対をする。「まあいいか」といった曖昧な精神は持ち合わせていない。そんな人たちが集まるサンフランシスコは特別な街なのだ。

(2002/12)
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