アーノルド・シュワルツェネッガー知事の誕生

サンフランシスコは独立州?

映画ターミネーター・シリーズでお馴染みの人気俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事に当選した。
10月7日行われた、知事として二期目を務めるグレイ・デイヴィスのリコール選挙の結果だ。開票結果をみて面白いのは、サンフランシスコの票。サンフランシスコ人は、アーノルド・シュワルツェネッガーを支持していない。

リコールに80%反対、知事候補者の中から選んだのは現在グレイ・デイヴィス(民主党)の副知事を務めているブスタマンテ。カリフォルニア州全体の結果から見ると、全く異なる結果が出ている。投票用紙には二つの質問があった。最初に、グレイ・デイヴィスをリコールしたいですか?という質問に「はい」「いいえ」で答える。
そして次に、リコールが成立した場合、誰に次期知事になってほしいですか?という質問で、135人の候補者の中から一人を選ぶというもの。結果は以下のとおり。

(10/19現在)
●リコール
賛成
55.4%(カリフォルニア州)、19.6%(サンフランシスコ)
反対
44.6%(カリフォルニア州)、80.4%(サンフランシスコ)

●知事候補
アーノルド・シュワルツェネッガー(共和党)
48.7%(カリフォルニア州)、19.0%(サンフランシスコ)
副知事ブスタマンテ(民主党)
31.6%(カリフォルニア州)、63.2%(サンフランシスコ)

今回の選挙結果を地図に表してみると、人口の集中したサンフランシスコ湾周辺市に今回のリコール反対者が集中していること、アーノルド・シュワルツェネッガーの支持者が少ないことがうかがえる。その中でも最たるものがサンフランシスコというわけだ。街頭インタビューでも、選挙結果に妙に冷めている様子がテレビに映った。

サンフランシスコを独立した州とすべきだなどとジョークめいたことまで言われるぐらい。サンフランシスコは、自由主義者の集まる街。共和党の中でも比較的自由主義的発想や意見をもつアーノルド・シュワルツェネッガーだが、共和党者は共和党者。保守的過ぎるというわけだろうか。
サンフランシスコ人には受け付けられないようだ。政治家として全く経験と知識のない彼に、この大きな州を任せておけないということもあるかもしれない。

全くの未知のエリアでの新しいスタートで、380億ドルの赤字を抱えるカリフォルニア州を切り回すという大役を担い、セクシャル・ハラスメントなどの個人的問題もあり、新知事アーノルド・シュワルツェネッガーの身辺は忙しい。映画のターミネーターのように、知事として一躍有名になることができるのだろうか。

(2003/10)
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