3ミリ程度唇が厚くなる
「青い珊瑚礁」で美しい少女として注目を浴びたブルック・シールズ、「ブリジッド・ジョーンズの日記」でかわいい女性を演じたレニー・ゼルウィガー、今年「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞をとったチャーリーズ・セロン、ララ役として「トゥーム・レイダー」で暴れまわったアンジェリーナ・ジョリー。
彼女たちはそれぞれに魅力的だ。共通していると言えば、ふくよかでセクシーな唇をもっていること。彼女たちの顔が画面いっぱいになるとき、目が思わず口もとにいってしまうのはそのせいだろう。
日本ではプチ整形という言葉がすっかり定着した。整形というと、もともと大掛かりな手術というイメージがあったところに、ちょっとだけ目や鼻や口を変えてみませんかと売り出したことが切っ掛け。
今では女性が美容整形のクリニックの門を気軽にくぐるようになった。プチ整形という言葉は無いものの、こちらでも、もちろん美容整形に行って、顔のしわ取りやたるんだ顎や瞼を引き上げる手術をする女性は多い。
年齢とともにしわができやすい額や目もと、口もと、首に薬剤を注射してしわをとるといった手法を、手術のかわりに選ぶ女性も多いようだ。顔にメスをいれるよりも自然だからだろう。
それでも、定期的にクリニックに足を運んで継続的に注射をしなければならない不便さと、第一に顔の敏感な場所に何箇所も注射をすることになるから痛みは避けられない。美しくなるためだから我慢するわという女性が多いのは、やはりいつまでも若く美しくありたいという世界共通の女性の願いを反映しているのかもしれない。
もって生まれた顔にどんな小さなメスも入れたくないし、そんな注射も御免といった女性が、唇に関してだけのプチ美容だが、最近使い出したリップクリームがある。これは成分に含まれたアミノ酸がコラーゲンとヒアルロン酸を生成するように刺激して、唇の弾力性や滑らかさを増し、紫外線や外部からの化学物質による損傷を抑え、著しく潤いを与えて唇をふくよかにするとか。臨床的にもテストが行われ市場に出回っている。
このクリームを使うと、3ミリ程度唇が厚くなるという。唇が薄すぎるとか、顔の中でもうちょっと唇に重点をおきたいといった女性がクリームを使っているようだ。
一時的なふくよかさだが、クリニックに行く必要もなければ、顔にメスを入れるわけでもないから、その手軽さが人気を呼んでいる。ぬったときに軽く蜂に刺されたような灼熱感があるらしいが、効果を期待すればそんなことには目をつぶることができる。
ふっくらボリュームのある唇は女性的でとってもセクシー。レニーやチャーリーズのように魅力的な唇をと、クリームをぬってデートにでかける女性は少なくないようだ。