お茶

ハイクオリティ商品としての日本製のグリーンティ

もうかなり前のことだけれど、こちらの人に日本茶を入れて出したことがある。一口だけ口に含んだあと「お砂糖をいただけますか」と言われたときには、思わず眉間のあいだに皺がよるような思いだったのを覚えている。
日本人としては考えられない発想だ。でも、考えてもみれば、こちらの人たちに人気のあるコーヒーは、ミルクやクリームのたっぷり入ったラテやカプチーノだったりするわけだから、苦過ぎるグリーンティに甘味が欲しいと思うのももっともかもしれない。

様々な臨床研究発表によれば、グリーンティは心臓病、脳卒中、関節炎などの病気を予防し、発ガン性や血管内での凝血を抑制するほか、血圧安定、血糖値の低下、体液バランスの保持、免疫作用の強化、疲労回復、口腔洗浄作用、カロリーや脂肪代謝促進によるウエイトコントロール、ストレス解消などにも効果があるという。
これらはまだ決定的な根拠があるとまでは実証されていないが、それでもその効用を期待して、グリーンティが注目を集めている。

最近では、アジア系のスーパーに行かなくても、近くのスーパーでグリーンティが手に入るようになった。しかも中国製のものもあれば日本製もあったりで、一種類ではなくて棚に何種類も並んでいることが多い。味は様々だし、価格も様々だ。お茶に砂糖やミルクを入れたりする人はもういない。グリーンティという定義と飲み方の情報が知れ渡ってきたからだろう。

多くのグリーンティを試したあと、私はこれでないと駄目だとかいった、お茶に凝った人たちもちらほらでてきている。市内にあるコーヒー豆やティの専門店が、ハイクオリティ商品として日本製のグリーンティを店に並べるようになった。
煎茶だけではなくて、玄米茶やほうじ茶まであったりする。お茶がテレビのコマーシャルで紹介されたりまでする。ちょっと気取った日本食レストランでは、食後に重々しく鉄瓶にお茶を入れて出してきたりすることがある。今、お茶はヘルシーでお洒落なアイコンとして浸透しつつあるようだ。

ご飯を食べるという食文化から息づいたお茶は、日本人と切っても切れない関係にある。健康という観点から、朝コーヒーの替わりに、食後に、仕事の合間にと、グリーンティを飲み始めた人たち。
起源と発想は全く違うけれど、お茶を愛好するという態度は同じようだ。サンフランシスコを訪ねる方たち、美味しいお茶をプレゼントするなんていうのは洒落たギフトとして喜ばれるかもしれない。

(2004/05)
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