no-smoking

全面禁煙の場所が増えています

日本でも禁煙対策が少しずつ進んでいるようだが、サンフランシスコでの禁煙対策はかなり進んでいる。
年末から新しい年を迎え、何かと友達と飲んだり食事をしたりする機会が多くなるこの時期には、閉め切って暖房をきかせた部屋のなかにいると、空気の清浄さは目につき鼻につくものだ。

日本に帰って、カフェに座っていたり、新幹線に乗ったり、どこかのオフィスの接客室などに通されたりすると、タバコの匂いがやたらに鼻についてしまう。だから、しばらく日本に滞在したあとに、こちらのレストランやカフェに行くと、その空気の清浄さに目(鼻?)をみはってしまう。

現在、サンフランシスコでは、オフィスやレストラン、バーだけでなく、学校、子供収容施設、劇場、水族館、美術館、展示ホールなどが全面禁煙となっている。
その上に、例え屋外でも、多くの人たちが同じ空間を共有する、ピア、公園、広場、庭、運動場、遊び場も全面禁煙にしてはどうかと、昨年の秋から市議会で討議されている。これが可決されれば、ゴールデンゲートパークやユニオンスクエアやゴルフ場などでも禁煙となる。

今年7月からカリフォルニア州にある刑務所内での喫煙が全面禁止されることになった。ここまでいくと、喫煙者にとっては差別を受けていると感じるほどかもしれない。オフィスでもレストランでもバーでも、すでに喫煙者の肩身は狭い。とうとう刑務所までもか、と言いたくなるだろう。

タバコを吸いたければ、雨が降っていようが、嵐がきていようが、氷点下近くまで気温が下がっていようが、喫煙者は建物の外に出てタバコを吸うしかない。しかも、あまり入口の近くでやっていようものなら、出入りをする人たちから嫌な視線や"もっとあっちにいって吸ってよ"なんていう言葉を投げつけられたりする。喫煙者の権利がどんどん小さくなっていくようだ。
アパートのテナント募集に"禁煙"なんて条件が書いてあったりもする。気の毒なことだが、喫煙による害がこれだけ明瞭に実証されていると、健康面を考慮して、喫煙をしない人の権利を守ることの方が優先されて当然なのかもしれない。

観光で訪れる人たちには特に気をつけてほしいが、アメリカでは州が違えば、そしてさらに市が違えば禁煙規制が大きく違う。
禁煙について緩和なネバダ州にあるラスベガスに寄ったあと、サンフランシスコに入って、同じ調子でタバコを吸っていようものなら、大きな罰金が課せられたりしてしまう。

日本でも県や市町村、区によって規制が違うようだが、いちいちここでの禁煙制度はどうなっているのかと考えあぐねる必要がないし、第一体にいいのだから、新しい年が始まったこれを機会に、心を新たにして禁煙を心がけてみてはどうだろう。

(2005/01)
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