ラブ・ポーション

ロマンス促進剤発見?

「これって本当にラブ・ポーション?」と題した記事が目に飛び込んできて思わず読んでしまった。
若い女性の汗から分離した不思議な化合物は、閉経後の女性に対してロマンス促進剤として効果があると、生物学者が発見したというのだ。この化合物は空中に溶け込んで匂いとして認識されるという。

この化合物を香水のなかにいれて使った女性は、パートナーに対してより深い愛情を感じるという結果が出たようだ。汗に含まれるものの匂いが愛する人への感情を高めるなんて聞くと、思わず顔をしかめてしまいそうだが、これを見つけたグループは、この化合物について特許を申請したというのだから、この発見は大きなものなのかもしれない。

サンドラ・ブロックの出ていた"ラブ・ポーションNo.9"という映画を思い出してしまった。恋愛とは程遠い生化学者のポールは、ジプシーの老婆から話し掛けるだけで相手が恋に落ちるというラブ・ポーションNo.8という妙薬を手に入れ、密かに心を寄せるサンドラ・ブロックが演じるところの同僚ダイアンを相手に早速試してみる。
ところが、妙薬は効果を示したものの、話し掛けられた別の男性にダイアンは心を奪われてしまう。最終的にはダイアンの気持ちを自分に向け、ポールとめでたしめでたしの結末になるというストーリーだ。
これを汗が妙薬になるなんていう設定にしてみてはどうだろう。・・・・・・とてもこんな風にロマンティックな映画にはなりそうにない。

"汗"と思うから、いい気分がしないのかもしれない。水が酸素と水素に置き換えられるように、汗の成分をひとつひとつ化学記号にしてしまえばいいのかもしれない。そうすれば、汗とはほどとおいイメージになって、単に神秘的で素適な妙薬となるではないか。

とにかく、この発見からすると、若いときの体そのもののなかに、人間本来がもつ大切な感情を刺激するものが、当然のこととして自然に備わっているということだろうか。たまたま加齢にともなって、それが少しずつ消えてしまう。でもそれを外部からでも取り戻したとき、依然と同じように情熱的に心が動くということなのかもしれない。

シャネルの五番だの何だの、確かに人気はあるけれど、個性があるようで無いのが既製の香水やコロン。だって、誰かが何処かで必ず使っているのだから。個人の香り-ひとりひとり誰もが自然にもっているものだと思う。それがどんなにパワフルなものか、こうして実証済みなのだから、まわりからそれを人工的なもので覆い隠すなんてもったいない。

石鹸でしっかりと洗った清潔で爽やかな肌に、するりと衣服をつけたあなた自信の香りに、もっと自信をもってもいいのかもしれない。

(2005/02)
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