子供達

キレる警察官

2002年11月、サンフランシスコで"ファヒタゲート"事件が起こった(ウオーターゲート事件以来、スキャンダラスな事件が起こると"XXXゲート"と呼ばれている)。
"Fajita(ファヒタ)"とは、メキシコ料理の好きな人はどんな料理かすぐにわかるだろうが、スパイスで炒めた牛肉や赤黄緑のピーマンや玉葱を、小麦粉やトウモロコシからできたトルティエ(薄いパンケーキのようなもの)に巻いて食べるというもの。

事件はこんな内容だった。勤務時間外の深夜過ぎ、警官三人があるバーに行き、ファヒタをテイクアウトしようとしていた被害者に、その料理を分けてくれと頼んだところが拒否をされ、被害者に殴りかかって怪我をさせたということだ。
この事件は、現役警官が関与したことや、その警官三人のうちの一人が当時の市警アシスタントチーフの子供だったこと、また、市警内で警官の醜態をもみ消そうとした事実があったといった、様々なことが原因して大きなスキャンダルとして注目され、現在進行中の裁判の様子はよくニュースに取り上げられている。

この事件は、単純に言って、警官が「それが欲しいから、くれ」と要求したところが拒絶され、「キレた」という話だ。これは日本でもよく聞く話ではないだろうか。
日本では、とくに子供がこのキレた犯罪を犯して、世間を驚かせているようだが、一体どこからその芽が生まれてくるのだろうか。

「スーパーナニー」という番組がある。スーパーナニーが問題(落ち着きが無い、言うことをきかない、暴力を振るうなど)をもつ乳幼児のいる家庭を訪れ、親と子供の関係、しつけなどでどこが悪いかを見出し、改善していくという番組だ。
何が悪いことか、してはいけないことかなどを、たとえそれが二歳や三歳であっても、子供にそれなりに理解させることが大切なことのようだ。そうやって何をしてはいけないのかを繰り返し学ぶことによって、自然に子供は感情をコントロールすることを習得していく。子供の機嫌をとったり、逆に声を荒げたり手を上げたりして一方的に叱ることが、その方法ではないと言う。

なるほどと思えるが、毎日の生活のなかで実践方法となると、さてどうやってと、とまどってしまうのが現実だろう。そんなとき助けになるのはスーパーナニーのような専門家からのアドバイス、その類の本ではないだろうか。科学的、社会的に証明された、何か参考になることがきっとあるに違いない。

ファヒタゲートの警官たちも、どこかで間違った育ち方をしたのかもしれない。アメリカと日本では文化も違えば、社会的な構造や成り立ちも違う。
一概に同じ方法が効を奏するとは思わないが、何かを今、実行するときがきているのではないだろうか。

(2005/03)
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