米国の栄養成分表示

Nutrition Facts

サンフランシスコ市内をはじめこのベイ・エリアには、健康な食生活を掲げる店がいくつかある。販売される食品、食材は、すべてナチュラル・フーズとオーガニック・フーズに限られていたりする店もある。食肉部は、ホルモン使用がなく、自然飼育された牛、豚、鶏だけの肉を販売し、棚に並ぶ加工食品は出所が明らかになった、承認された材料のみを使って、低脂肪、低糖質、低塩分など健康を考慮して作られたものだけだ。

少量の野菜しか摂らず、高脂肪、高糖質の食事を多量にとる習慣からか、アメリカでは大人だけでなく年々増加する子供の肥満が大きな問題になっている。
それから誘発される致命的な病疾患が多いからだ。食事療法は病気の治療として、薬などの服用に合わせて大きな役割を果たす。また、予防としての食事療法は病気になってからのそれよりもさらに重要だろう。

どうやって作られたかがはっきりとしている食材を使って、しかも低脂肪、低糖質、低塩分などに気を配って作られた食品をとる食習慣をつけることが、だからこそ今大きな課題になって、こういった店の必要性が出てきているのだろう。食品の価格は普通のスーパーマーケットよりもやや高めだが、病気になることの代償や病気になってからの医療費のことを考えれば、決して高い値段ではないだろう。

こういった健康知識を啓蒙する目的なのか、アメリカで販売される食品には、原材料名だけでなく"Nutrition Facts"の表記がある。
カロリーがいくらで、その食品をとることによって、一日に必要とされる脂肪やコレステロール、蛋白質、炭水化物、塩分の何%を摂取することになるのかが表示されている。脂肪の欄には、動脈硬化など生活習慣病を招くとされ、健康上控えた方がよいとされる飽和脂肪酸やトランス型脂肪酸がどれだけ含まれているかも記されている。

日本で表示が義務付けられている「原材料名」だけを見ても、栄養学的内容は見破れない。食材や食品がどこからきているか、日本ではかなり過敏になって追求するシステムが確立されつつあるようだが、栄養学的にみた内容自体も無視できないのではないだろうか。

昨今、口当たりの良さや加工、保存の容易さなどから、飽和脂肪酸、トランス型脂肪酸、様々なタイプの糖質、塩分を多く含む材料が食品に随分使用されているようだ。
そういったものだけが体に悪いと決めつけるわけではないが、少なくとも現在の医療分野で問題視されるそれらに注目をしてみる必要性はあるかもしれない。

どんな食材・食品にそういったものが多く含まれているのかを独自に勉強してみると、思わぬものを食べ続けていることに気がつくかもしれない。好ましくない食習慣を身に付けてしまう前にブレーキをかけなくては。

(2005/08)
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