サンフランシスコのハイウェイ

公共交通機関を無料に

Spare the Air Day とは、そのまま訳すと「空気を節約する日」。ガソリンや電気などエネルギー使用によって生み出される温室効果ガス、二酸化炭素をできるだけ減らすことで大気汚染を防いで、もともと澄み切った大気をまもる日とでも思えばいいだろうか。

人口が集中するこのサンフランシスコとその周辺都市(ベイエリア)では、Spare the Air Dayと銘打って、毎年、車対策を中心に取り組みが行われている。
エネルギー消費の特に多い夏の間に、大気汚染濃度が一定以上に上昇する日を"空気を節約する日"として、ラジオやテレビを通して、この日は特別に、車の相乗りや公共交通機関の利用、自転車などでの通勤を呼びかける。

Spare the Air Dayとされた日には、最初の平日5日間に限ってだが、朝(午前4時~午前9時)、地下鉄や電車、バスなどの公共交通機関を無料として、普段、車で通勤する人たちの利用を奨励してもいる。オフィスのなかには、この日だけのためではないが、自転車やローラースケート、スケートボードなどで通勤する人たちのために、シャワールームを設けているところがある。通勤の選択肢が広がるこんなちょっとした配慮は、空気を節約する日の取り組みをバックアップする。

今年の夏、このベイエリアでSpare the Air Dayとなったのは今のところ7月26日だけ。まだ暑い日もあるかもしれないから、今年はこれだけとは言い切れないが、Spare the Air Dayの日数を数えてみると、こんな結果がでている。
去年の夏は、4日、その前年の夏は、9日となっている。天候、気温などの影響や多くの因子が組み合わさっての日数だろうから、この数字だけをみて、みんながエネルギー消費に気を使い始めて空気がきれいになってきていると、単純には言えないが、1990年代には年に10日から20日以上もあったSpare the Air Dayの日数が減ってきているというのは、充分ではないにしても、取り組みが効を奏してきているとは思えないだろうか。

先ごろハイウエイでも一般道でも、トヨタのプリウスやホンダのインサイト、シビックなどハイブリッドカーの数が目に見えて増えてきている。これだけガソリンの価格が高騰すると、大気汚染を防ごうという発想よりは、現実的な問題が先立っての選択かもしれないが、同じ車を買うなら環境にもやさしいそんな車を選んでみようかと、毎年反復されるSpare the Air Dayの呼びかけによって社会的教育の効果が出できているのかもしれない。

地球温暖化によるとされる大規模な自然災害が世界各地でこれだけ多発すると、こんな日の重要性を再認識しないではいられない。

日本でも様々な取り組みがなされているようだが、この地球規模の温暖化速度をいかにスローダウンさせるか、世界中でスクラム組んで取り組んでいきたいものだ。

(2005/09)
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