サンフランシスコでのイースーターのエッグハント

卵の消費量が増える

今年のイースターは、4月16日(日)。市内にあるホテルやレストランでは、毎年この日、イースター・ブランチやビュッフェと銘うって特別なメニューを揃えるところが多い。また卵を使った料理をメニューに並べる日でもある。

復活祭とも言われるこの日は、もともと十字架に掛けられて、はりつけの刑に処されたイエスキリストの復活を祝う日。再生と繁栄を象徴しているという卵がイースターに使われる所以らしいが、年間を通して、卵の売れ行きがもっとも高いのがこのイースターの時期だと言う。
レストランでは卵料理が出され、各家庭では子供の数にあわせて1ダースから2ダースの卵を購入して、子供たちと一緒に卵をゆでてその殻にカラフルな色を使って絵や模様を描いて、イースターに備える。卵の消費量が増える理由だ。

この日、子供たちはカラフルに彩られた卵を探して歩くイースターエッグ・ハントを楽しむ。エッグハントは家のなかや裏庭などそれぞれの家庭で行われたり、地域のイベントとして子供たちやその家族を招いて公園で行われたりする。

大人たちは子供たちのそれぞれの年齢にあわせて、簡単に見つかりそうな場所から少し頭をひねらなければ見つからないような場所に、いくつもの卵を隠す。子供たちがそんな卵を競って探すという愉快なイベントだ。"食べ物で遊んではいけません"という言葉が日本では聞こえてきそうだが、れっきとした大人公認のファミリーイベントである。見つけた卵は、誰が描いた模様なのか、どこでどんなふうにその卵を見つけたのか、話題も豊富に家族でわいわいと話をしながら、毎日少しずつ食べることになる。

そんな卵はこんな家族団欒の機会を与えるだけの材料ではない。栄養学的にいって人間の体のなかで合成することができない8種類もの必須アミノ酸をバランスよくもつ良質な蛋白質の供給源であり、また、卵黄はビタミンAや鉄、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいるから、まさに理想的な栄養食品でもある。イースターとの関係がなくても、できれば頻繁に摂取したい食品といえるかもしれない。

ところが、高カロリー高脂肪になりがちな食習慣をもつ人たちにとっては、動脈硬化などの生活習慣病に悩むことが多いから、コレステロールを含む卵の摂取については、依然論議されている。
卵一日一個までは許容範囲とされているが、それでも卵は体によくないものという意識が一般にはかなり根強く入っているためか、卵の消費は日本などに比べるとイースターの時期を除いては少ないのが現実のようだ。

エッグハントを今楽しんでいる子供たちが大人になるころ、この卵の摂取量についてはどんな指針が出され、人々はどんな認識をもっていることになるだろう。
卵の良さがもっと好意的に受け入れられる食習慣が根付いていることを願ってしまう。

(2006/04)
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